盛岡タイムス Web News 2011年 7月 23日 (土)

       

■ 牛肉不安どう払しょく スーパー店頭、増える問い合わせ

  放射性セシウムに汚染された疑いのある牛肉や、稲わらを与えられた疑いのある牛が県内から出荷された問題を受け、スーパーの店頭で消費者の問い合わせが増えている。スーパー側も牛肉の生産履歴の確認方法を広告したり、売り場にトレーサビリティーの一覧表を置くなど消費者への情報公開に努め、風評被害の防止に懸命。いわて生協、ジョイスではセシウム汚染の疑いのある製品などは入荷していないことを確認し、商品の安全は保っていると話す。

 東京食肉市場から出荷されたセシウムに汚染された疑いのある食肉が県内で消費されたり、一関市や藤沢町ではセシウムに汚染された疑いのある稲わらを与えた牛が出荷され、県内でも消費者に不安が広がっている。

  滝沢村のいわて生協のベルフ牧野林では、牛肉売り場に「国産牛肉の生産履歴確認できます」とポップを貼りだした。国産牛肉のパックの値札に印字された番号の調べ方を示し、ホームページへのアクセスに導いている。

  いわて生協の阿部慎二常務は「売り場の商品は消費者、組合員が選べるよう産地県表示をしている。識別番号ですべて確認して、震災以前から取り扱っている物ではないことをトレーサビリティーで確かめた」と話し、一連の汚染疑いのある牛肉の入荷はなかったことを明言する。店頭の表示については「個体識別番号やトレーサビリティーとは何か、調べて分かるという案内表示はしている」と話し、不安解消に手を打った。

  それでも牛肉は前年同期比で2割ほど売り上げが落ちており、消費者心理の反映と見ている。阿部常務は「やむをえないかもしれないし、わたしたちより生産者の方が大きな影響を受けている」と話し、岩手の食のブランドに危機感を示す。「食の安全は国の責任できちんと守ってほしい」と求める。

  盛岡市のジョイスの経営計画室の高橋晃氏は「お客様からの問い合わせは何件かあった。トレーサビリティーを見ればどこの産地か分かるように表示し、どこの肉か分かると質問に答えている」と話す。風評被害防止のため、BSE問題以来の備えを生かした。

  店頭の売り上げについては「仕入れ担当のバイヤーの話では1割ほど落ちているというが、常にぶれ
があるので放射線の話の影響によるものかどうかは判断できない。輸入の肉はないかというお問い合わせも出てきている」と話し、消費者の敏感な反応を受け止めている。

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