盛岡タイムス Web News 2011年 7月 31日 (日)

       

■ 知事選は4氏の争いが確実に 激しさ増す

 東日本大震災津波により統一地方選から延期された知事選。8月25日の告示まで1カ月を切り、4人目の候補を非民主党の勢力が擁立した。擁立するいわて復興県民の会は県議会の自民クラブ、地域政党いわて、社民党の3会派の議員が主導して設立する政治団体。3会派は一定の勢力を有しておりこれによって様相は大きく変わる。選挙戦は激しさを増すとみられる。

 知事選への出馬予定は表明順に現職達増拓也氏(47)‖民主推薦、新人のいわて労連議長鈴木露通氏(60)‖共産推薦、盛岡市の会社役員芦名鉄雄氏(66)、前県議高橋博之氏 (36)。無所属4人による争いが確定的となった。

  県議会の自民クラブ、地域政党いわて、社民党の3会派を統一候補擁立に押し上げたのは現職知事に対する評価だ。知事就任後も民主党籍を持ち、各種選挙でも民主陣営を支援する達増氏。知事と政治家の立場を分けているという達増氏だが、自民などには特定政党に偏った知事としか映らなかった。

  達増氏への不満は震災後に増幅。3会派の県議の一人は「対抗馬を立てなければ県の震災対応を認めたことになる」と擁立を進めた。高橋氏が29日に示した基本公約における目指す知事像、復興県民の会の設立趣旨は現職への不満の表れだ。

  自民党県連の千葉伝幹事長は震災以降「被災市町村の話を聞いても、国もそうだが県政の中でも、お願いしてもフォローがない、何をするかというメッセージが伝わってこないと言われた」と指摘。3会派に「次もこのまま県政を任せていいのか」という思いが強まったことが、統一候補擁立の原動力になったという。

  一方、民主党県連の佐々木順一幹事長は、達増県政の震災対応に対する3会派の達増氏への評価は「印象の問題」と歯牙に掛けない。「さまざまな要望、対策について実務的なところでしっかりやっている」と実績を強調する。

  選挙戦では、高橋氏は表明も擁立組織も1カ月に迫ってからとなり、全県選挙にまさしく走り陣立て。一方で、達増氏も震災対応の非常時で事前活動に多くを割けない状況。震災前に表明していた鈴木氏も芦名氏も直接的な活動は休止状態だった。現職が先行していたとはいえ、再始動しての短期決戦となる。

  佐々木幹事長は高橋氏の出馬表明を受けて「どういう状況になっても戦う態勢に変わりはない。それなりの態勢づくりをこれからやっていく」と話す。民主単独による知事選は前回も経験しており、1党だけに態勢は短期間で整う。

  鈴木氏も共産党などが参画する明るい民主県政をつくる会(渥美健三代表)を支持母体としており態勢は組みやすい。芦名氏は組織に頼らない独自の戦い。

  高橋氏の場合は復興県民の会が組織作りの途上。走りながら県民に幅広く参画を呼びかけていくが、寄り合いとなるだけに組織を機能させる核を固めることが急がれる。

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