盛岡タイムス Web News 2011年 8月 8日 (月)

       

■ 〈幸遊記〉31 照井顕 穐吉敏子の希望(HOPE)

 ニューヨーク在住のジャズピアニスト・穐(秋)吉敏子さんと、彼女の夫でサックス・フルート奏者のルー・タバキンさんによる、津波被害者救済のためのボランティア・コンサートが、9日紫波町の「野村胡堂・あらえびす記念館」と、10日奥州市の「Zホール」で開催されます。

  本来なら、穐吉さんのジャズ生活65周年。渡米55周年を記念する、華やかな催しになる予定でしたが、3・11の震災直後、次々とさまざまなコンサートキャンセルが相次ぐ中、彼女は被害にあった人たちのことを思い、出演料を救済にあてるコンサートにしたいと、急きょ、東日本大震災復興支援チャリティーとして、再スタート。あっ!と言う間にあすを迎える。

  穐吉さんが日本の津波のことを知ったのはNHKTVのアメリカ版ニュースだったらしい。日本の歴史始まって以来の最大の被害と報じられた、ということだった。しかも穐吉さんが“ふるさと大使”を務める「陸前高田市を襲う津波の様子は、映画の作り事ではないかと思われる、すさまじい光景でした。私の親しい友人たちが、陸前高田や気仙沼、仙台にもいらしたので、その生死を確かめたところ、少なくとも命だけは無事でいられたのでほっとしました。」というFAXが届いたのでした。

  穐吉さんご夫妻は、その直後からニューヨークその他で行われている救済コンサートに何度も参加しており、アメリカのミュージシャンたちも、ヴィレッジ・ヴァンガード・オーケストラを始め、多くのミュージシャンが積極的に運動している様子を見て感激したという。そうしたニュースもまた、日本にも報じられている。

  その穐吉さんからのさらなるメッセージ「終戦直後の状態の様に、家も壊され、何もかも無くされた方たちの気持ちは、私たちには想像できないほどの絶望感がおありと思います。音楽は人の気持ちを安らげ、また楽しくします。私たちの演奏が少しでもそのためになれば、と祈って止みません」と届いた。

  前売券、あらえびす記念館は5000円。Zホールは4000円。当日500円プラス。ホントですか!どうしてこんなに安いの!秋吉さんに失礼じゃない!世界一の人ですよ?!

  さまざまなうれしい言葉が届く。たくさんの人々に聴いてほしい…。
  (開運橋のジョニー店主)


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