盛岡タイムス Web News 2011年 8月 12日 (金)

       

■ 放射能極めて安全レベルでも がれき県外処理に依然壁

 県が沿岸被災地のがれきで実施した放射性物質調査の分析結果が明らかになった。野田村、宮古市、陸前高田市で採取したがれきを測定したもの。野田ではほとんど検出されず、陸前高田では最大で1480ベクレル(1`当たり)が検出された。一般廃棄物の埋め立て処分が可能な焼却灰の8000ベクレルを大きく下回っている。

  採取地域は沿岸北部、中部、南部の3カ所。木質や紙類、プラスチック、繊維、5_未満細塵などを対象とした。

  ヨウ素はどの検体からも不検出。放射性セシウムは野田で9検体中、5_未満細塵で33ベクレルとなったほかは不検出だった。宮古市は10検体中、木質で135ベクレルとなったほかプラスチックなど4検体で2ケタを計測。ほかは検出されず、木質でもほかの2検体は不検出だった。

  陸前高田市は10検体の全てで検出。最低は紙類の38ベクレル、最高は繊維の1480ベクレル。がれきで最も量の多い木質は3検体で測定し、50〜103ベクレルの範囲だった。焼却時はほかと混合され、濃度が薄まるため、1480ベクレルの繊維が入っていても濃度は下がる。

  松本実災害廃棄物対策課長は「数字は一般廃棄物の埋め立て処分可能な8000ベクレルを大きく下回っているので安心している。他県に対してデータを示し、理解してもらい(広域処理の)受け入れをお願いしたい」と話す。

  しかし、放射性物質については、がれきに限らず国民が神経質になっている。がれき処理の受け入れに住民の拒否反応もあるため受け入れ候補の自治体も慎重にならざるを得ない。

  一般廃棄物の安全基準はあるものの、災害廃棄物の基準は決まっていない。松本課長は「厚生省にはこのぐらいなら大丈夫という基準を早く示してもらいたい。基準ができれば他県へお願いしていくときに理解してもらいやすくなる。基準ができれば広域処理の調整も前進する」と話している。


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