盛岡タイムス Web News 2011年 8月 14日 (日)

       

■ 〈詩人のポスト〉伊藤恵理美 たまねぎ

伊藤 恵理美
    たまねぎ
 
じっと
雪の下で 夢みていた
 
春になって
しっとり 土が 雨を すいこんで
ふとん の ように やわらかくなる そのとき
おいしくなる そのとき を
 
たまねぎは
虹色の夢のかたまり
虹と同じ数だけ
夢の層を もっている
 
だから
 
たまねぎを食べると
虹色の夢が
からだじゅう しみこんでくる
 
そうして
みんなで食べると
夢色の虹が
みんなから こんこんと 湧き出して
世界中 虹で いっぱいになる

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