盛岡タイムス Web News 2011年 8月 14日 (日)

       

■ 〈写真集「南部馬の里」〜馬と人の暮らしを見詰めて〉16 遠藤広隆 荒川高原

     
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  遠野市の荒川高原は一帯が牧場になっている。初めて出かけたときのことだ。坂道のカーブの多い道路をしばらく走って視界の開けた場所に出た。

  そこは空の上の大草原というイメージだった。標高1千b。なだらかな起伏が広がっていた。

  その日、天気も良く馬たちは周囲より高くなった尾根伝いに30頭ほどが群れをなして草をはんでいた。私は初めての荒川高原の風景に感動していた。はるか上空では強風が吹き流れ、まばらにある雲がかき回されているようだった。それは私の心の中と同じだった。

  その勢いでシャッターを切った。しかし馬たちは落ち着いていた。撮る側の高ぶる気持ちだけが画面に焼き付いた。

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