盛岡タイムス Web News 2011年 8月 19日 (金)

       

■ つなげ未来へ友情の輪 全国中総文祭が開幕

     
  オープニングセレモニーで黒川さんさ踊りを上演する盛岡市乙部中の生徒たち  
  オープニングセレモニーで黒川さんさ踊りを上演する盛岡市乙部中の生徒たち  
  「イーハトーヴの大地に集う 若き文化の継承者たち〜つなげ未来へ友情の絆〜」をテーマに第11回全国中学校総合文化祭岩手大会(全国中学校文化連盟・岩手県中学校文化連盟の主催)は18日、2日間の日程で盛岡市の県民会館で開幕した。全国の中学生が文化芸術活動の発表を通して交流する。舞台発表部門には県内14団体、県外16団体が出演。展示部門には書道や美術工芸作品など全国から1964点が寄せられた。運営委員の生徒や教諭は「岩手から光を!」とプリントされたそろいのポロシャツを着用。震災津波で傷つき、多くの励ましを受けた本県から若い力を発信する意気込みで、全国の仲間を歓迎した。

  大会には2日間で約4700人が集う。満席の大ホールで開かれたオープニングセレモニーでは震災津波で校舎が全壊した陸前高田市立気仙中学校の3年生30人が「気仙町けんか七夕太鼓」を勇壮に打ち鳴らし、復興への熱意を示した。

  全国中学校文化連盟の熊谷雅英会長(盛岡市立下橋中校長)は「全国からたくさんの支援を頂いた。それに応え岩手から光を発信しようと頑張っている。全国の中学生の文化の甲子園。舞台と会場が一緒になり素晴らしい大会にしてほしい」とあいさつ。県の八重樫勝教育委員長、谷藤裕明盛岡市長が歓迎の言葉を述べた。

  八幡平市立西根中学校の3年生有志43人が宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」を群読し、ひたむきな東北の人々の心を表現。盛岡市立乙部中学校の手代森、乙部、城内、黒川の4地域の生徒総勢113人が、伝統さんさや盛岡さんさパレードを披露し幕開けを飾った。

  初日の舞台発表部門は本県のほか、沖縄、青森など6都道県の代表10校が郷土芸能や合奏、演劇などを発表。このうち、沿岸被災地から参加した大船渡市立大船渡中学校は「仰山流笹崎鹿踊り」を披露した。1年生から練習を積んだメンバーから選抜された11人が躍動感あふれる舞で会場を魅了。リーダーの「仲立(なかだち)」を務めた秋山怜君(3年)は「今までで一番いい踊りができた。きょうを迎えられたことに感謝して被災地の人たちにも元気や勇気を与えられるよう一生懸命踊った」と充実した表情だった。笹崎鹿踊り保存会の佐藤正志会長(72)も「こんな大きな舞台で発表できる機会はあまりない。生徒たちも勉強になったはず。いい踊りだった」と目を細めた。

  矢巾町立矢巾北中学校は群読劇「アテルイ〜愛と誇りのために」を歌やダンス、和太鼓の演奏なども交えながら熱演。アテルイ役の戸花弘行君(3年)は「全国大会は自分たちがやる一番大きな舞台。今までで最高の舞台だった。観客の方にも感動を与えられたと思う。自分を犠牲にしてまで周りのことを最後まで考えたアテルイを演じられて良かった」と汗を流しながら話した。 

  会場では盛岡市をはじめ、県内外の中学生や教諭らが生徒たちの熱演を鑑賞した。玉山中の山口舞乃さん(2年)は「いろいろな学校の特色が見られて楽しかった」と語った。 19日は舞台、展示部門ともに午前10時に開始。盛岡地区からは城西中の合唱、盛岡白百合学園中の合奏、紫波第二中の佐比内金山太鼓、盛岡市立中特別支援合同の表現、吹奏楽連盟盛岡支部選抜合同バンドが出演する。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします