盛岡タイムス Web News 2011年 8月 22日 (月)

       

■ 〈昭和30年代〜ぼくの東京〉藤田祐二郎 山窩の移動

     
   
     
  長野県に近い群馬の夜中の山道で、ライトの中から突然人影が現れた。こちらへ進んでくる。5〜6人の塊だ。子供も大きな荷物を背負ったり手に持って、一言も言わずに歩いている。速い。鍋や釜も背負っている。寒いのに足元は素足に草履だ。地元の者が「ああそれは、山窩(さんか)だんべぇ」と教えてくれた。作家の三角寛が小説で初めて発表した山窩なのだったろうか。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします