盛岡タイムス Web News 2011年 8月 24日 (水)

       

■ コメの放射性物質調査 9月2日から予備調査

 米の放射性物質調査にかかる県内説明会(県農林水産部主催)が23日、盛岡市内のホテルで開かれた。県の放射性物質調査に加え、JAいわてグループの簡易検査で旧市町村単位にすべての地域で検査が実施されると説明があった。予備調査は県が実施した空間放射線量率の調査の最大値が0・1マイクロシーベルトを超える市町村を対象に実施する。県内では一関市、奥州市、平泉町、藤沢町、陸前高田市の5市町。調査期間は採取が9月2日〜5日で、検査が同5日〜9日。予備調査で一定水準(200ベクレル)を超過した場合は重点調査区域、一定水準以下の場合はその他の調査区域として本調査を実施する。

  本調査は全県下での安全性を確認するため予備調査実施の5市町に加え、予備調査を実施していないすべての市町村(その他の調査区域)で実施する。重点調査区域とされた市町村は暫定基準値(500ベクレル)超過で出荷制限、基準値以下で販売が可能となる。その他の調査区域は一定水準(200ベクレル)超過で重点調査区域となり、一定水準以下は販売が可能となる。本調査の結果が判明するまで、生産者は米の出荷・販売・譲渡・贈答を自粛。

  県が示したスケジュール案では盛岡広域圏の本調査は紫波町が9月8日、矢巾町が同9日、葛巻町、岩手町が同12日、雫石町が同13日、盛岡市、八幡平市、滝沢村が同20日にそれぞれ試料を採取予定。試料の玄米を県環境保健研究センターに提出する日は標準で採取日から1日後、測定結果が出るのは標準で採取日から2日前後を予定する。

  県の調査に加えてJAいわてグループも県と連携して収穫前に行う集荷前検査、農業倉庫などに受け入れ後の倉庫ごと検査(出荷前検査)を実施する。集荷前検査の対象地区は本調査実施以外の1950年2月時点の旧市町村単位(作付け15f以上)で約100点を予定。検査で200ベクレル超過の場合、該当地区全体の収穫作業を保留して県へ連絡し精密検査の実施を要請する。200ベクレル以下の場合は収穫作業の準備を行う。

  出荷前検査は県内全農業倉庫およびカントリーエレベーターごとに実施。実施時期はもち米が9月上旬、うるちが9月下旬ころを見込む。検査の結果、暫定基準値(500ベクレル)を超過した場合、結果を県に報告して当該倉庫等の出荷を保留する。基準値以下の場合は通常通り出荷する。

  説明会では出席者から「検査の目的は消費者に安全安心をアピールすること。各市町村1点というのが果たして安心を与えるものか不安。消費者に安心を提供する観点からサンプル数を増やす検討を」との意見があったほか、米収穫後の稲わらの取り扱いなどについても質問が出た。

  県農林水産部の徳山順一農政担当技監は「来月には本県の重要品目の米が収穫期を迎える。米は日本人の主食であり、1人当たりの摂取量も非常に多く、さまざまな加工品を通じて多くの国民に利用されている。この安全性の確保は非常に重要な課題。本県産米の信頼確保に向け皆さんの特段の協力と尽力を」と話した。

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