盛岡タイムス Web News 2011年 8月 28日 (日)

       

■ 〈知事選〉候補者は沿岸へ 被災地で思い訴える

 東日本大震災津波からの復旧・復興が争点の知事選。立候補した4人のうち3人が早々に沿岸被災地に入り、3日目で沿岸遊説の第1弾を終えた。各候補がそれぞれの復興プランやあり方を被災者に直接語りかけている。被災した沿岸、住民をどのように復旧・復興へと導いてくれるのか。いまだ苦しい環境にある被災者も候補者の訴えに関心を寄せている。

 知事選は新人の会社役員芦名鉄雄氏(66)、同いわて労連議長鈴木露通氏(60)‖共産推薦、現職達増拓也氏(47)‖民主推薦、新人の元県議高橋博之氏(37)の4候補が県内各地を回っている。

  4人のうち最初に被災地に入ったのは高橋氏。震災直後から約3カ月、ボランティアとして通い続けた大槌町。震災、大槌との出合いがなければ知事選出馬はなかった。初日の午前中に出馬の原点という同町で第一声をあげ被災者に勇気と励ましを送り、最前線で一緒に歩む姿勢を示した。

  沿岸250`を辻説法しながら歩いて縦断すると宣言。2日目に青森県境からスタートし選挙期間中に宮城県境までを踏破する。現場を歩き地域事情や課題を肌で感じている。

  達増氏も初日の夜には洋野町に入って演説した。沿岸部を南下し3日目には陸前高田市まで回った。一刻も早く被災地に入りたい、県の復興計画を自らの言葉で被災地に伝えて、計画を柱に沿岸、岩手全体の復興につなげていきたい。達増氏の強い思いから、選対が遊説日程を組んだ。

  選挙カーは仮設住宅団地にも立ち寄り、移動の車中からは「復旧・復興頑張ります」と達増氏。自ら策定した復興計画の推進する役目をと演説も熱を帯び候補者の姿に切り替わっている。

  鈴木氏も特にも被害の大きかった陸前高田市に告示翌日入るため、初日の日程を組んだ。今回の政策の第一に掲げた大震災の対応策について被災者に訴えることが大事と、2日目は陸前高田市、震災ボランティアに入った大船渡市を回り、3日目の釜石市で沿岸遊説の第1弾を終えた。

  地元の支援市議からの住民は話を聞きたがっているというアドバイスで、予定以上の数の仮設住宅団地を回るなど手応えを感じる。ただ、音量を下げたり携帯拡声器を活用したりと配慮する。

  芦名氏は今回、「何回も行っては迷惑になるから」と被災地への配慮を理由に、沿岸各地へは1回の遊説にとどめる予定。序盤は内陸中心に回り、沿岸入りは陸前高田市の9月3日が最初の予定。以後、遊説地域を北上させて連日回り、7日ごろに久慈地域まで終える見通しという。

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