盛岡タイムス Web News 2011年 10月 3日 (月)

       

■ 防災用品売れてます 「停電に対応」がカギ

     
  震災後に充実したスーパーの防災用品コーナー(盛岡市内)  
  震災後に充実したスーパーの防災用品コーナー(盛岡市内)  
  東日本大震災津波以降、盛岡市内のスーパー、ホームセンター、家電店で防災用品が売れている。各店では震災を教訓にした品目をそろえて売り場を設けたり、防災フェスタを開くなど、消費者に非常時の備えを求めている。この冬は停電の体験から反射式ストーブの売れ行きが好調。ライフラインが停止しても、電池式や充電式で自己完結できる機材の需要が高まっている。

  盛岡市玉山区のイオンスーパーセンター盛岡渋民店では防災月間の9月に防火防災フェスタを開き、イベントで啓発した。同店は売り場に防災コーナーを設け、非常用の電気製品や日用品などを取りそろえ、来客に提案している。

  同店の成田睦ホームケア販売課長は「耐震グッズの売れ行きが好調で、懐中電灯、家具の転倒防止材など。今はテレビが液晶になって倒れやすくなったので下に貼り、台座に固定して使う」と話し、地デジテレビの転倒防止もチェックポイントになった。

  店舗のある玉山区は、年末年始の大雪による停電の際から、住民の危機意識が強まった。成田課長は「大雪のときはひどいことになり、あのときから反射式のストーブを求められる方が増えた。商品の供給が足りなくなるほど。水入れタンクやブルーシート、電池なども売れている」と話していた。

  電池は単1、単3が売れ、電池が切れたあとに備えて手動の充電器が売れている。ペダル式の足で漕ぐタイプなど、震災の体験から携帯電話やラジオを生かし続けるアイデアが商品に反映されている。同店は非常食や飲料水などの防災コーナーを併せて設置し、総合スーパーの強みを生かしている。

  盛岡市三本柳のケーズデンキ盛岡南店ではLEDランタン、ヘッドライト、充電式スタンド、電池ボックス、手回しラジオ、耐震マット、携帯充電器、石油ストーブ、カセットコンロなどを重点的にアピールしている。

  同店の澁谷良治店長は「3月の地震のあと3日間停電したので、春先で寒かったことを思い出し、反射式の石油ストーブ、カセットコンロなどを求める人が多い。反射式ストーブは停電のとき暖かみを出す」と話す。同社の例年のペースに比べると、反射式ストーブの売り上げは10倍近いという。

  澁谷店長は「防災用品は日ごろは目に触れにくいものだった。準備していない人もいたので、岩手、宮城、福島の3県は特に反応がある」と話し、消費者の意識の変化を感じ取っていた。


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