盛岡タイムス Web News 2011年 10月 14日 (金)

       

■ クルミで復興 「現金収入に結びつけたい」と被災者から買い取りへ

     
  被災地から届いたクルミ。菓子作りにも挑戦し被災者の現金収入に結び付ける  
  被災地から届いたクルミ。菓子作りにも挑戦し被災者の現金収入に結び付ける  
  東日本大震災の被災者支援を続けている盛岡市の市民団体SAVE IWATE(寺井良夫代表)は、沿岸地域に住む被災者が拾ったクルミを買い取り、盛岡市や首都圏などで販売する支援活動に乗り出した。クルミを使った菓子の製造にも挑戦し、被災者の現金収入に結び付けたいとしている。

  被災者が拾ったクルミは、殻をきれいに洗い乾燥した状態のもので、オニグルミ1`250円、ヒメグルミ1`300円で買い取りする。買い取りは10`以上から。申し出があればSAVE IWATEが11月上旬に受け取りにいく。

  クルミは丸ごと販売するだけでなく、クルミ入りのクッキーやチョコレートにも加工。殻も手芸材料などとして活用する。クルミの殻むき作業や菓子作りには、盛岡周辺に避難している被災者にも仕事として参加してもらう。収益はすべて被災地支援の活動費に充てる計画だ。

  クルミの木は三陸の里山や川沿いの雑木林にも多くみられる。熟した実を洗い、中の種を乾燥させる作業は手間がかかるため、最近では、そのまま放置されるものも少なくない。本来は、がんづき、雑煮など郷土食にも多用される食材で、人手さえあれば、もっと活用できると考えた。宮古市の災害FMや野田村の広報などで呼び掛けたところ、これまでに沿岸部の農家などから約1dのクルミの提供予約があった。

  東日本大震災津波から7カ月が過ぎ、被災地では生活再建のための生業を復興させることが大きな課題。生活費の一部でも被災者自らの手で得られる仕事づくりが急務だ。寺井代表は「クルミ拾いなら道具もいらず、誰でも簡単に始められる。三陸といえば海の幸にばかり目が向くが、山の幸もいいものがある。被災者が現金収入を得る手助けになれば」と話す。

  クルミ買い取りの申し込みは今月末まで。問い合わせは被災地支援チームSAVE IWATE(盛岡市鉈屋町9の36、Eメールsave.iwte.kurumi@gmail.com)、寺井さん(電話090-9740-9201)へ。


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