盛岡タイムス Web News 2011年 10月 18日 (火)

       

■ 被災の厨川中、分散学習来年度も? 新校舎完成遅れる見通し

 盛岡市教育委員会は17日の市議会で、3・11の大地震で3棟のうち2棟の校舎が被害を受け、3学年が分散して学校生活を送っている市立厨川中学校について「新校舎建設が4カ月遅れで、当初予定の来年3月の完成が難しい」と説明した。東日本大震災津波に伴う資材不足、その後の専門技術者の不足などが原因だという。完成が新年度にずれ込む可能性が出たことに、地域や保護者が懸念している。

  佐藤栄一氏(盛友会)が同日の一般質問で取り上げた。厨川中では大地震や余震によって南側校舎2棟が破壊され、使用中止になった。このため1年生は大新小、2年生は青山小、3年生は無事だった北側校舎で別々に学校生活を送っている。

  震災前の第2次耐震診断結果を踏まえ、移転改築工事中だった。南側校舎の使用中止を踏まえ、工事の完成を来年3月に前倒しで行うことにしていた。地元町内会では新年度に合わせて新校舎で一緒に学校生活をスタートできるよう要望している。

  分散によって▽移動による時間的制約▽職員同士の連絡や情報交換が円滑にできない▽特別教室の不足-などの問題が出ている。

  佐藤氏は「校舎が全て完成しなくても、授業としては来年4月から3学年が一緒に同じ校舎で勉強できるよう全力を尽くしてほしい」と訴えた。

  千葉仁一教育長は「このままだと来年度も学年ばらばらで学習、日常生活を送るのを懸念している。最初は資材不足、今度は工事を十分進めるために特殊な能力を持った従事者が確保できず工期が遅れている。なんとか生徒たちが入って授業できるスペースを確保できないか、あらゆる可能性を探っている」と理解を求めた。

  市教委によると、新年度開校予定の市立向中野小学校については、予定通り来年1月に校舎が完成する予定。児童数は開校当初が1〜5年生376人の予定。全校児童がそろう2013年度は502人になると見込んでいる。


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