盛岡タイムス Web News 2011年 10月 21日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉70 草野悟 八幡平市の移住夫婦

     
   
     
  3年前に神奈川でカメラマンをしていたご主人三浦学(がく)さんと奥さんの綾子さん。2匹のワンちゃんはお子さんだそうです。仲がいいご夫婦です。で、奥さんの実家に転職して山ブドウ農家になりました。

  「なんか、沿岸の人たちを応援したいんですね。僕カメラしかなくてポストカードを作ったので、三陸鉄道で売ってくれませんか。売り上げを義援金にしたいので」と。

  しわくちゃのおじいちゃんの手で産まれたばかりの子猫を包んでいるあったかーい写真です。もちろんすぐにOKで宮古駅と久慈駅に置きました。そこから交流が始まったもので、どんなところか先日訪ねてみました。

  八幡平市寺田の結構山奥に入ったところに自宅と山ブドウ農園があります。「一丁分ほどあるんですが、普通7dくらい収穫できるんですけど、うちは無農薬栽培なもので1.5d程度しか採れません」とご主人。

  秋空に濃いぶどう色の実がびっしりとついています。無農薬栽培だからでしょうか、甘くて自然の味が口いっぱいに広がります。奥さんの綾子さんが山葡萄で「ハヤシライス」を作ってくれました。

  きょうの話の主役は、このハヤシライスなんです。もう「うますぎ」です。短角牛が山ブドウの酸味でとろとろに柔らかく、甘さと酸味が宇宙で合体したような神々しさがあります。要は「うまい」の一言です。当然極上の味に出会いますと、わたくしめの体は、めまいと涎(よだれ)が交差して卒倒現象を起こしてしまいます。一口含んだだけでクラクラです。

  初めてお訪ねした遠慮から、実はお代わりしたかったのですが、帰りの車の中で大後悔するくらい一皿で「ごちそうさま、おいしかった」と言ってしまいました。今度は何か理由をつけてお昼時にまた行こうと決心した次第です。

  三浦家の完全無農薬山ブドウ、恐るべし。いろいろアレンジできそうで、商品開発魂に火がついてしまいました。五日市さんに頼んでみよう。三浦君、三陸鉄道を勝手に応援する会に入会してくれました。また一人仲間が増えました。
  (岩手県中核観光コーディネーター)

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