盛岡タイムス Web News 2011年 10月 22日 (土)

       

■ 自治基本条例を目指して 滝沢村で価値創造会議が学習合宿

 滝沢村は2014年1月に予定する市制施行と合わせ、同年4月に自治基本条例の施行を目指している。公募の村民37人で構成する(仮称)滝沢村価値創造会議による合宿学習が21、22
日、同村の国立岩手山青年交流の家で行われた。同会議では今後、住民の意見を十分に反映させた同条例の素案づくりに取り組む。

 実質的には初めての活動となる今回は、09年4月に自治基本条例を施行した千葉県流山市の総合政策部次長の水代富雄氏を講師に招き先進事例を学んだ。「自治基本条例と市民協議会」と題しての講演では、市民が条例の原案をゼロから策定したプロセスなどを説明した。

  同市では特定の学識経験者などを利用せずに、公募市民で組織した市民協議会が自らまちへ出て市民や自治会、各種団体、議会などと条例について意見交換しながら案を練り上げるパブリックインボルブメント(PI)という手法をとった。124回に及んだPIには延べ3400人以上の市民が参加し、約7千件の意見が出された。

  水代氏は「やはり行政だけでできるものではない。こういうものは市民の意見があり、自分たちのまちの課題は自分たちが解決すると、市民が動いてもらわないと成り立たない」と条例制定に向けた市民の自主性の大切さを強調した。

  講演に続き、参加した滝沢村価値創造会議のメンバーによるワークショップも行われた。「住民と公共のあり方について考える」をテーマに6つのグループごとに協議した。

  参加者からは「自分がこの村に住んで良かったと思わない限り、行政にも興味を持たない。いいと思える村づくりをすることが住民と行政に求められる」「福祉の充実、若い人の定着は誰もが思っていることで形にしていかなければ」「自治ということがまだ定着していない。自分たちが考えて行動できるように意識改革をしていかなければ」などの意見が出された。

  同会議のメンバーに公募した同村鵜飼の小宮菱一さん(66)は「滝沢村が抱えている問題は人口の減少、高齢者の増加と日本が抱える問題そのもの。日本全体としても解かなければいけないが、まず住んでいる滝沢村がやらなければ。それをどうするかということに興味がある。自治基本条例を作ることが滝沢村が直面しているすべての問題を解決するかは分からないが、今の問題意識を解決することは条例に盛り込んでいければ」と話した。

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