盛岡タイムス Web News 2011年 10月 23日 (日)

       

■ 簗川ダムの本体事業着手へ 国の補助金継続決定

 県簗川ダム建設事務所(横山俊夫所長)は21日、事業報告会を盛岡市中野地区活動センターで開き、市民に政権交代後に再検証した簗川の治水事業の結果と今後の事業スケジュールを説明した。簗川ダム事業は県における事業検証を経て継続方針が打ち出されており、8月12日には事業の妥当性を認めて補助金交付を継続する方針が国から示された。同事業は関連道路の整備を進めてきたが、事業継続によりダム本体への着手という新しい段階に今年度から入る。

  同ダムは治水と新規利水、流水の正常な機能の維持(既得取水の安定化と河川環境の保全など)の機能を有する多目的ダム。100年に一度程度の確率で発生する洪水に対応したものとして設計され、盛岡市の簗川流域に造られる。堤の高さは22・2b、堤長は241bの重力式コンクリートダムとなる。

  併せて国道106号と主要地方道盛岡大迫東和線の付け替え道路が整備され、先行して道路整備が進められてきた。しかし、10年度までにダム本体には未着手だった。

  国の補助金交付継続が決まったことで、今年度の事業費10億8千万円にはダム本体の詳細設計に着手する事業費も盛り込まれ、新たな段階に入る。

  全体事業費は約530億円。年度末の執行見込みは292億4千万円となり、事業進捗率は事業費ベースで55・2%となる。国道付け替え(延長6・7`)は約96%、県道(同4・9`)は約90%の進ちょく率となっている。

  今後の工程については、ダム本体の詳細設計が14年度まで、その後15年度から本体工事に入り、20年度に完成、試験湛水する予定で進められる見通し。付け替え道路は国道が13年度に全線供用となり、県道は同年度に国道交差点から細野まで部分供用し、14年度に根田茂まで全線開通となる見通しという。

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  全国のダム事業は民主党政権になり、できるだけダムに頼らない治水事業を進めるという政策方針が示された。本体着工していない簗川ダムについても2009年12月に事業の妥当性を検証するよう協力要請があり、10年9月に正式に再検証の要請が国交相から県にあった。

  県ではダム以外の手法と比較検討し、県大規模事業評価専門委員会の審議を経て、県として4月にダムと河川改修による現行案の継続が妥当との検証結果を国に報告。国は8月、同ダム事業への補助金交付を決定した。


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