盛岡タイムス Web News 2011年 10月 23日 (日)

       

■ 〈詩人のポスト〜あなたへの手紙〉ある九月の教室で 齊藤駿一郎

 ある九月の教室で
        齊藤駿一郎

今日も また
おめぇ
わりごどしたてが
せんせい
とっても悲しいぞ
 
(なのにお前の瞳の
なんと澄み切っていることか
その瞳からみるみる
涙がホロホロとおちて
せんせいも何故か涙があふれて
とまらないのだ)
 
おめぇも悲しいが
せんせいもなしてが泣ける
 
あどそたなごどやめろよな
と言って
 
(あとは二人でしゃくりあげて
泣くばかり)
 
おめぇごどせっきょしたって
なんとも解決つかねぇ
 
おめぇごど叱りつけだって
どうにもならねぇもな
なぐたって なにしたって
なじょにも ならねもな
 
せんせぇ
情けなくなって
 
とても情けなくなって
われぁの頭
びんがびんがと
たででしまったじゃ
 
(おまえの澄んだその瞳から
涙がホロホロとあふれて…
おれも何故か涙がでて
とまらないのだ)
 
今日もおめぇ
こりしょなく
わりごどしたってが
あど
あど
そたなごど
じぇってやめろよな
 
せんせいも
つよくなっから
 
(教室がしんと静まりかえって
窓外の空がぬけるように
青 あお とした九月)

       ◇   ◇

   (注)わりいごど………わるいこと
      そたなごど………そんなこと
      なじょにも…………どうにも
      たでで…………………叩いて
      こりしょなく…耐え性もなく
      あど……………………あとは
      じぇってぇ……………絶対に


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