盛岡タイムス Web News 2011年 10月 24日 (月)

       

■ 〈幸遊記〉42 照井顕 野村晴一の巽聖歌童謡曲集

 誰もが皆知っているなつかしの歌「たきび」の作詞者「巽聖歌」(たつみ・せいか)本名・野村七蔵(1905〜1973・紫波町日詰出身・紫波町名誉町民)の童謡曲集CD付が「たきび70周年」として盛岡出版コミュニティーから発売になった。発刊したのは、同姓を持つ野村胡堂・あらえびす記念館の館長(胡堂の弟の孫)の野村晴一さん。

  昭和16(1941)年「たきび」が、太平洋戦争勃発前夜の12月9・10日にJOAK(NHK)で放送されてから今年でちょうど70年。この期に合わせて何とか形にして後世に残したいと考えた館長さんは、自費出版を決意し、2009年からその準備に取り掛かり、今年10月21日の巽聖歌童謡カンサート(よみがえる日本の原風景)にて発表したというもの。

  曲集に収められているのは「めだかのくに」に始まり「たきび」で終わる全43曲。今回のCD収録のために書き下ろされた、感動的な曲「水口」(みなくち)を始めとする「田圃なか」「せみを鳴かせて」「流れゆくもの」(浅香満作曲)の新曲も初演となった。

  コンサートには浅香さんや「たきび」の発表の年に生まれ、北原白秋が命名したという、聖歌の長女「やよひ」さんと聖歌の亡くなられた長男の奥様までが東京から来場されていて、感激されていました。地元からは聖歌の愛弟子・歌人であり、画家の山崎初枝さんも顔を見せており、久しぶりの再会に僕もうれしくなった。

  曲集本には、CD収録全ての楽譜と詩。その解説と聖歌の年譜までが収められており、聖歌のことがよくわかる編集。巻頭には、野村晴一、中川やよひ、あとがきには、川原井泰江の各氏がそれぞれの想いを寄せている。

  僕は川原井泰江さんが歌い、高木愛子さんが弾くピアノを録音しCD化。コンサート当日から同時開催ということで実行委員長で聖歌の研究者として知られる内城弘隆氏のご配慮により、僕が筆を取り、聖歌の歌詞を書き綴った「書」も11月8日まで野村胡堂・あらえびす記念館にて展示されています。
(開運橋のジョニー店主)


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