盛岡タイムス Web News 2011年 11月 2日 (水)

       

■ 中劇ビル閉館へ 映画館通りからまた2館消える

     
  12年3月末に閉館する中劇、盛岡東宝が入る中央会館  
 
12年3月末に閉館する中劇、盛岡東宝が入る中央会館
 
  盛岡市の映画館通りにある中央映画劇場(幾田和実社長、盛岡市中央通1丁目)は1日、来年3月末で建物を閉館することを明らかにした。同館には現在、1階に中劇(176席)、2階に盛岡東宝(159席)が入居している。館の老朽化による維持管理費の増加と中心市街地の集客力の低迷による来館客の減少などが主な理由という。映画館通りから二つのスクリーンが減ることで、市内は14スクリーンとなる。映画館を中心とした中心市街地の活性化にも課題を投げかける。

  同館は面積1650平方b。1958年に盛岡松竹として開館。84年に撤退後、1階中劇、2階中央ホールとしてリニューアル。93年には中央ホールが盛岡東宝に変わった。

  幾田社長(37)は「数年前から修繕して維持するかどうかを考えてきた。段差のあるフロアをバリアフリーにするなどのリニューアル策も検討したが、ばく大な費用がかかる。中心市街地から郊外へ人も流れ、シネコンなどに圧され厳しい経営状態が続いていた。このままでは会社が存続しなくなると考え、会社の健全化を図るため閉館を決めた」という。

  大通1丁目の中劇2(192席)、同3(80席)は改装して営業を継続する。幾田社長は「映画館経営をやめるわけでない。2館に絞り、新たな体制で営業展開する。中央会館をどうするかはこれから検討する。3月末までは通常通り上映する。長らく2館で映画を見ていただいた方にはお礼を申し上げたい。その後はぜひ中劇2、3で映画を見てもらいたい」と話していた。

  中央会館の斜め前でたばこ屋とロシア亭北斗を経営する浅沼朝子さんは「また映画館通りからスクリーンがなくなり残念」と驚いていた。

  吉田莞爾盛岡大通商店街協同組合理事長は「以前から閉鎖するような話は聞いていたがこんなに早いとは驚き。中心市街地の活性化が危惧される。郊外にシネコンができるようにならなければよいが」と不安を抱いていた。

  小暮信人南部興行社長は「10月下旬に中劇でもりおか映画祭2011を開催したばかり。寝耳に水。当社も隣でピカデリーを運営している。ぜひ建て替えなどをして再び映画館を入れることを期待したい」と話していた。

  谷藤裕明市長は「閉館は残念でならない。映画は中心市街地活性化にとり重要な要素の一つ。今後も多くの市民から支援いただけるよう地域文化としての映画振興に努めたい」とコメントした。


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