盛岡タイムス Web News 2011年 11月 3日 (木)

       

■ 本県がれき東京都へ 宮古からコンテナ6個、盛岡から貨車で

     
  盛岡貨物ターミナル駅で、コンテナ車に積み込まれる、がれきを封入したコンテナ=盛岡市永井  
  盛岡貨物ターミナル駅で、コンテナ車に積み込まれる、がれきを封入したコンテナ=盛岡市永井  
  東日本大震災で発生した宮古市の災害廃棄物(がれき)の東京都への運び出し作業が2日、始まった。本県のがれきの県外受け入れは東京都が初めてで、来年3月末までに宮古市の1万1千d分を受け入れる計画。都に対しては放射線汚染を心配する一部住民から2千件に上る抗議や問い合わせがあるが、積み出し工程で2段階、都内に搬入してからも破砕、焼却、埋め立ての3段階にわたって放射線量を測定、情報公開することで理解を求める。都の受け入れをモデルケースに、他の自治体へも協力が広がることが期待されている。

 この日は、宮古市藤原埠頭の廃棄物仮置場で、アスベストなど有害物質を選別したがれき約30dをコンテナ6個に封入。トラックで盛岡市永井の盛岡貨物ターミナル駅に搬入しJR貨物で東京へ輸送した。都内の中間処理施設で破砕し可燃物は焼却。焼却灰と不燃物を都の処分場に埋め立てる。1日コンテナ6個のペースで処理し、先行搬出する1000dの処理を今月中に終える。

  放射線汚染への不安を解消するため、都はコンテナに積み込む前後や破砕作業前に放射線量を測定し結果をホームページなどで公表。2日午前の測定では、がれきの粗選別作業現場の空間線量率、コンテナごとの線量率とも国や都の定めた基準を下回った。

  都は宮城県内のがれきも受け入れ、2013年度までに計約50万dを処理する方針。環境局廃棄物対策部の今井正美一般廃棄物対策課長は「あらかじめ定めたマニュアルに沿い安全性をしっかり確認した上で運び出す。一つ一つの不安には丁寧に答えていきたい」と話す。

  本県では今回の震災で、通常県内で出るごみの9年分にあたる435万dのがれきが発生。県内での処理能力を超える57万3千dについては県外の広域処理に頼らざるを得ない。環境省は10月に被災地自治体を除く自治体の受け入れ意向調査を実施しており、今後、協力する自治体が確定すれば、被災地との調整を進め、がれきの広域処理を推進する。

  達増知事は「都の取り組みが契機となり、ほかの地域での受け入れが進んでいくことを大いに期待している。多くの地域から支援が得られるよう各自治体に丁寧に説明したい」としている。

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