盛岡タイムス Web News 2011年 11月 11日 (金)

       

■ 盛岡市が文京区と災害応援協定 「啄木の縁」交流も期待

     
  協定を締結し握手を交わす成沢区長と谷藤市長(左から)  
 
協定を締結し握手を交わす成沢区長と谷藤市長(左から)
 
  石川啄木を縁に10日、盛岡市と東京都文京区が災害時における相互応援に関する協定を結んだ。東日本大震災津波を受け、成沢廣修区長が災害時には基礎自治体同士、しかも平時からの交流がある同士の協力が有効と提案し協定に至った。谷藤裕明市長と成沢区長は啄木に加え災害協定で両地域の結びつきが深まり、交流がさらに広がっていくことを期待している。

  成沢区長が盛岡市役所を訪れ、調印式が行われた。市はこれまで全国の中核市、東北6県の県庁所在都市、南部藩ゆかりの地の9市町と団体内で災害時の相互応援協定を結んでいるが、個別の自治体との協定は初めて。

  調印後、成沢区長は「文化のつながりでお互いの市民同士が交流できている自治体同士で災害時の協力協定を組むべき。今回の大震災でも基礎自治体間の協力が国や県の支援よりも実質的に有効だったと証明された。文化に関わる協力関係も一層深めた上で、行く行くは文化に関わる協力協定まで広げられれば両都市にとって有効な関係が築いていけると確信している」とあいさつ。

  谷藤市長は「災害がないに越したことはないが、お互いに窮地に陥ったときに助け合うパートナーとして強い絆が結ばれた。今回の震災を通じて今後対応していかなければならない部分も見つかった。われわれの経験も伝えながら、いざというときに協力できる関係を確かめ合って進めていきたい。もっと深い交流までいければありがたい」と一層の交流に期待した。

  文京区とは啄木の生誕の地と終焉の地という縁から、首都圏での啄木学級を「文の京講座」として2007年から開催し、毎年の文京区博覧会に盛岡市から物産が出品されているなど交流している。

  成沢区長は「お互いの協力関係をしっかりするためには平時から交流のあるところが結ぶべきだと思うに至った。来年は啄木の没後100年でもあり、ぜひ協定を結んで今後とも両都市の友好親善を深める中で将来的には文化と災害が表裏になっているような協力関係をつくっていきたいと協定をお願いした」と協定締結の経緯を語る。

  復興に向け、原発事故に伴う放射線の影響からの風評被害も障害の一つ。区役所1階のアンテナスポットや文京博覧会などを通じた物産の販売促進など、継続的な協力をしていく考えを示した。


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