盛岡タイムス Web News 2011年 11月 21日 (月)

       

■ よしゃれ通りに魅力あり 雫石町商店街で早大の学生とワークショップ

     
  商店街の現状や課題について話し合う参加者  
 
商店街の現状や課題について話し合う参加者
 
  雫石町の商店街(よしゃれ通り)の活性化について話し合う中心市街地活性化事業「よしゃれ通りまちづくりワークショップ」(町まちおこしセンターしずく館、雫石商工会主催)が18日、同館で開かれた。商店街の店主、地域住民、商工会、町役場の関係者ら約30人が出席。若者のアイデアをまちづくりに取り入れるために早稲田大学理工学術院建築学科古谷誠章研究室の学生も参加した。

  早稲田大学の学生は昨年10月から軽トラ市の調査、学内ワークショップ、モニターツアーへの参加などを通してよしゃれ通りの活性化について考えてきた。

  全国の商店街の活性化に携わる学生の挙げた雫石商店街の固有の問題は▽大型ショッピングセンターの進出▽雫石駅から商店街までの動線▽商店街間にある空き地・すき間▽一体感・統一感の不足▽イベントではなく平常時の魅力|の5点。

  課題解決案としてカラー舗装化やセンターラインの消去、空き地の緑地化などの歩行者環境の整備、しずく館前のスペースに屋根を設置するなどさらなる商店街の拠点の形成、亀甲織の幕などを商店街に掲げるなどの独自カラーの創出などを提案した。

  商店主からは、この1年間でさらに閉店する店が増えたこと、店舗跡地が住宅となることで商店街をなさなくなることに対する危機感などが現状の課題として出された。一方で「一過性のイベントではあったがビアガーデンなどの取り組みは良かったので、各店が負担にならない程度でまた何かやりたい」という意見も出た。

  具体的には軽トラ市の前夜祭、子ども向けイベント、サンマ焼き大会、ビアガーデンのパワーアップなどが提案された。

  古谷誠章教授はまちづくりのヒントとして、1週間に1日だけしか開かない店舗などユニークなアイデアを挙げて、イベントを一過性のものだけと考えず、反対に店舗も365日やっているものだけとは考えないようアドバイス。

  物を売る場所だけでなく、人と会うための場所など行く楽しみを商店街に作ることの大切さも訴えた。後継者の問題も「自分の子や孫だけを後継者と考えない」と話し、若い世代がここで何かやろうという気になる仕組み作りを勧めた。

  同大修士課程1年の松岡正明さん(24)は「軽トラ市を最初に興味の発端として関わらせてもらった。全国的な買い物難民や車社会のことを考えたときに、商店街と軽トラ市の両方をやっているのは雫石だけ。普段の生活の交通手段と生活舞台が一体となった姿という点で可能性がある」とよしゃれ通りの魅力を挙げた。

  商店街の活性化に向けては「まずは地元の方々が楽しめる、充実感を得ることが大事。すぐにものを建てたりそういうことではない。軽トラ市というあれだけ楽しめるものが生活ともっと密着していけば、もう一歩(前へ)進める」と話した。

  同ワークショップは10年度にも4回開催された。住民グループと商店主グループの双方が提案した中から、お盆のかば火、商店街の瓦版の発行が11年度に実際に取り組まれた。11年度は年度内に再度ワークショップを開催し、これまで出されたアイデアの中でさらに取り組めること、学生からの提案を受けてさらに実効性の高い事業を検討していく。


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