盛岡タイムス Web News 2011年 11月 22日 (火)

       

■ 盛岡市がエコハウス着工 第1弾で山田町に

 盛岡市が東日本大震災津波の沿岸被災地に建設するエコハウスは、山田町の船越家族旅行村オートキャンプ場内で着工し、30日に完成する。地元産材や太陽光発電などを使って環境に配慮した提案型施設で、ボランティアや被災者の交流、集会施設などとして地元で活用が期待される。山田町のあとは大槌町の仮設住宅団地内にも月内に着工。12月10日に完了する見込み。

  所管する市環境部環境企画課によると、エコハウスは被災者の孤立化を防ぐ木造の施設。大船渡市などに整備実績のある東海大の技術指導を受け、準備が進められてきた。

  市は同大、盛岡市町内会連合会、県森林組合連合会、岩手大とで「被災地支援施設建設プロジェクトもりおか実行委員会」を組織。両町と設置場所などを協議してきた。

  建物は両町いずれも平屋建てで5・5×5・5bの面積約30平方b。地上からの高さは約5b。木材を柱状に並べて建てていく。事業費用は2棟で約1100万円。7月の環境イベントの剰余金などが原資。

  建設に向けて民間に協力、協賛を呼びかけた結果、施工や資材提供に県内外の企業、大学10者が応じた。

  施工は昭栄建設(盛岡市)。太陽光発電のソーラーシステムは米国から寄付されたものが無償提供される。床と屋根のパネルは岩手大、宮古市の宮古ボード工業が開発、製造した「復興ボード」を使用する。釜石市の石村工業がペレットストーブを設置する。

  岩手大の演習林から木材が供給されるほか遮熱材、サッシ、大槌町のみ外構工事用のリサイクルガラス造粒砂などが企業団体の協力で調達される。

  山田町のハウスはロフト付き。キャンプ場内の一画に整備される。21日から工事が始まった。22日には床パネル、23、24日には壁、屋根の工事が行われ、外観ができる。電気、照明の内部工事を経て30日完了予定。

  ボランティア交流施設のほか、100b先には仮設住宅団地があり、集会機能なども有する。12月6日に現地で完成式典が行われ、炊き出しや施設あてに絵本やリースなどが贈呈される。近隣住民も招待される。

  大槌町では同町小槌地内の小槌第4仮設団地内の駐車場に整備される。30日に着工、12月10日に完成し、11日には完成式典が行われる予定。

  千葉芳幸環境部長は「環境に配慮した施設として、両町の今後のまちづくりのためにも体感してもらいたい。用途を限らず気軽に出入りしてもらえるものとして、地域コミュニティーに利用してもらいたい。具体的な活用については相談のうえ、柔軟に対応したい」と話している。

  開設期限は建築基準法に基づき仮設住宅と同じ使用開始から2年間となっている。

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