盛岡タイムス Web News 2011年 11月 27日 (日)

       

■ 今年最後のよ市に人出 「沿岸からも買いに来た」「精いっぱいおまけした」

     
  ダイコンのプレゼントが行われた、よ市最終日  
  ダイコンのプレゼントが行われた、よ市最終日  
  盛岡市材木町の第38回材木町よ市(同実行委員会主催)が26日、今期の幕を閉じた。最終日は久々の晴天に恵まれ、家族連れなど多くの市民が詰め掛けて買い物を楽しんだ。今年のよ市には94店が出店。各店自慢の品を並べた。一方で、これまで毎年出店していた三陸沿岸の3店が津波に被災し店を出せなかった。

  最終日も路上には近郊の野菜や果物、地元製造のワインやビール、手作りの菓子やパンなどが並び、今年最後のよ市での商いを行った。

  一戸町のカナンの園の保護者の一人高橋信蔵さんは「今も沿岸の被災地には応援に行っている。今年は大変な状況だったがよ市を楽しみにしている方のためにも頑張り続けた。一度休んだが、あとは出た。もちろん来年も」と力を入れていた。

  盛岡市青山の今野商店の今野一弘さんは「なんとか1年頑張った。なかなか厳しい年だった。来年も頑張りたいが」とバナナを販売していた。

  同市手代森の農家、吉田恵子さんは「38年間欠かさず店を出してきた。その中でも今年は忘れられない。沿岸の被災者が何度も買いに来た。親や家族を亡くしたという人が多かった。野菜も果物もおまけした。それが私ができる精いっぱい。今私は76歳、来年も体が続く限り店を出したい」と話していた。

  海産物を販売する三陸家の内山秀一さんは「今年は当店にとってはいろいろと大変厳しい年だった。ただ、よ市には若い層が増えて飲食を楽しむ姿を多く見かけた。来年は当店も何か新たな方法を考えて店を出したい」と気を引き締めていた。

  午後4時からは1200本のダイコンのプレゼントが行われた。配布の30分前には長蛇の列。1番で並んだ同市梨木町の柴田敬一さん(78)は「歩いて5分で来た。よ市は私の生活に欠かせない。漬物や餅のほか、カツサンドを買う。もらったダイコン2本は大切に食べたい」と笑顔を見せていた。

  同5時からは熱々のサケ汁500食が振る舞われた。盛岡市材木町商店街振興組合の宮沼孝輔理事長は「大震災で大変な1年となったが、出店者や当組合員らが頑張り無事、最終日を迎えることができた。人の集まりもよかった。来年は39(サンキュー)、何か工夫して開催したい」と話していた。

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