盛岡タイムス Web News 2012年 1月 4日 (水)

       

■ 復興支援へ追い風 今年の盛岡はコンベンション目白押し

     
  矯正歯科学会の準備をする三浦歯学部長、清野准教授(左から)  
  矯正歯科学会の準備をする三浦歯学部長、清野准教授(左から)  
  盛岡観光コンベンション協会によると、今年は盛岡地区を会場に全国大会や学会が多く開かれ、コンベンション都市の機能が復活する。昨年の震災直後は盛岡地区で秋口までに予定されていたコンベンションが約20本中止された。参加を予定していた約4万5千泊分の参加が失われ、地元の宿泊、外食、交通に大きな打撃を与えた。今年は一転して被災地支援を念頭に、盛岡開催に踏み切った業界もある。関係者に今年の展望を聞いた。

  盛岡観光コンベンション協会コンベンション課の桜田広樹課長補佐は「2012年も100件くらいは行われる。震災による中止はなくなり、逆に今後は増える状況」と話す。

  全日本不動産協会は2月16日、盛岡市で全国不動産会議県大会を開く。不動産業者約1千人が参加し、世界遺産の平泉見学や、三陸の被災地視察できる日程で開く。当初は都内での開催が検討されていたが、震災後、同協会県本部(田屋慶一会長)が誘致した。

  田屋本部長は「昨年10月の総本部の理事会では東京でという話になっていたので、それならぜひ岩手でと手を挙げた。盛岡市内のホテルに700人ほど、あとは周辺のホテルに300人ほど。3泊4日くらい逗留する人もいるので、観光の2次被害克服にも貢献できるのではないか」と話す。大会では震災後の業界の役割などについて論議する。田屋本部長は「平泉の文化遺産を見て、被災地を目で見れば感じるものがあると思うので、風化させないでほしい」と話す。

  学会関係では9月26日から28日まで、盛岡市を会場に日本矯正歯科学会大会が約4千人規模で開かれる。盛岡観光コンベンション協会は、昨年の名古屋大会の会場で、盛岡の宿泊や観光の情報提供を、JTB東北盛岡支店とともに行った。全国の歯科医が岩手の宿泊や観光情報などを求める中、特に平泉と被災地の状況などについて質問が多かったという。

  同協会の藤沢徹コンベンション係長は「エクスカーションを沿岸部への視察にすることも被災地で経済活動をもたらすことを、語り部ガイドや三鉄の取り組みなどで情報提供した」とアピールした。

  日本矯正歯科学会の大会長を務める三浦廣行岩手医大歯学部長は、「これまでは大都市でしかできない学会だった。4千人以上集まるので。ずっとそうだったが、それではわれわれ地方の大学が主管する意味がない。地域のためにも人を集めたかった。大会運営理事会で最初は東京、横浜、新潟辺りでということだったが、盛岡でやる。震災とは直接関係ないが」と話し、地元への経済効果も重視した。

  事務局長の清野幸男准教授は、「今までの開催地は東北は仙台、広島、東京、大阪、名古屋など大都市でしか動いてこなかった。盛岡では約40年ぶり。今年の名古屋の学会には4500人参加し、盛岡にも4千人近い人が来る。ホテルは2500くらいは確保しているが、間に合わなければ、周辺の温泉地域に泊まってもらう」と話し、年明けから本格的な準備にかかる。

  盛岡ターミナルビルの弭間俊則社長は、来年の観光について「いわてデスティネーションキャンペーンでPRが始まっているので4月から6月にかけてぜひ多くのお客さまに来てもらうよう期待する。その3カ月だけでなく岩手、盛岡の良さを知ってもらいたい。盛岡については北東北のゲートウェイで、そこを拠点に平泉だけでなく、来年は今年以上に復興に歩むことが期待される。コンベンションについてはホテルの予約をもらっており、盛岡の方も動きが出てきている」と期待している。

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