盛岡タイムス Web News 2012年 1月 6日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〜三陸の津波被災現地から〉81 草野悟 走る人も応援する人も心一つに

     
   
     
  いよいよ2012年です。あと少しで3月11日です。新年になっても忌まわしい震災が頭から離れません。大層な意味はありませんが、40年以上書き続けてきた年賀状、今年はストップです。

  親友の陸高のTさん、S君、山田の友達の次男君、石巻の大学の後輩、柔道が強かったK君、多くの友人、知人が旅立ちました。初日の出に向かい合掌です。東北の沿岸全てが映画でも見られない過激なダメージを受けました。そこから這(は)い上がる年です。まだまだ困難、苦難が続く道のりですが、光はきっと射し込むと信じています。

  年末恒例の「A山家家族慰労会」がありました。なぜか私も家族として毎年参加です。奥さんのMちゃんは、前日からごちそうの仕込みです。友達のA山君も得意の「カズベの甘煮」と「パンチの効いたスペアリブ」を作りました。子供たちやMちゃんのお友達など総勢10名がそろい、1年過ごせたことに感謝し乾杯です。気持ちは犠牲になった方々へ献杯です。

  三陸鉄道を勝手に応援する会の宮古支部で「漁業者応援募金」の資金集めに作った「三陸ふっこうすたー」のコースターを10枚持ち込みました。
     
   
     

  商品化して販売しているものではなく、会合などで「好きな値段で買って応援して」という趣旨で、会員が手作りで作っています。素材は潜水に着るウエットスーツです。「ふっこうすたー」は、宮古弁で「復興したぞー」っていう訛(なま)りです。これをコースターにしてしまいました。

  デザインの意味は「2011・3・11」です。A山家の皆さん、震災直後から陸前高田と山田に派遣され、過酷な救援活動をしてきた自衛隊の長男はじめ、兄弟みんなでカンパしました。とても高いコースターになりましたが、沿岸の恵まれない漁業者の方々の小船を買う資金になります。本当にありがとうございます。

  それぞれに小さな力ですが、継続して応援していく気持ちが大事です。復興計画もやっとスタートラインに立ったに過ぎません。箱根駅伝よりずっと長い距離を走ることになります。走る人も応援する人も、気持ち一つになって進んで行きたいですね。

  2012年が始まりました。2013年こそ、心から「あけましておめでとうございます」と言えるよう願っています。
(岩手県中核観光コーディネーター)

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします