盛岡タイムス Web News 2012年 1月 7日 (土)

       

■ 退任の工藤久徳玉山区長に聞く(上) 地域が輝く施策を

     
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市役所で職員らの見送りを受ける工藤久徳玉山区長
 
  盛岡市の工藤久徳玉山区長(76)は9日、今期限り区長を退任する。玉山村最後の村長として盛岡市との合併を成就させ、中核市移行へ導いた。合併から10日で丸6年。新市建設計画の期間は残り4年。合併効果を踏まえ、盛岡市、玉山区は今後どう発展していくのか。工藤区長は「地域全体に光を当て、輝きを増すような盛岡市になれば望ましい」と期待を込める。話を聞いた。
(大崎真士)

 |区長3期6年間を振り返って。

  工藤 6年間とそれ以前(村長)も含めて長すぎたと感じた。折々に退任しようと思ったこともあった。合併がなければ、とっくに退任していた。「こういうときに逃げるのか」と言われ、考え直したことを思い出す。

  |合併までには村長選や住民投票の直接請求など多難だった。

  工藤 盛岡市が最初に呼び掛けたのは矢巾町、滝沢村。それが6市町村になり、結果的に最後までお付き合いしたのが玉山村。合併しない場合どうするか、行財政改革を行いながら協議を進めてきた。住民との話し合いも必要で、どうしても駄目なら単独村政を継続しなければならなかった。

  |合併を選択した理由は。

  工藤 一つの自治体、村をなくすることには寂しさを覚える。それはそれとして少子高齢化社会の中で、将来について、そういう選択をしないといけないという住民意見が多かった。私もその意味において選択した。

  |合併から6年経過した現状について。

  工藤 合併しても市の行政が近くにあるんだという思いがないと信頼関係も薄くなる。市政に対する参加意識も薄くなる。そうならないために地域自治区を主張して総合事務所を設置させてもらった。日常の行政サービスについては、それまでと遜色ないサービスが提供されていると思っている。

  インフラ整備、ハード面でいえば村単独より早めに実施できたと思う。市にも建設計画へ配慮いただいた。合併議論の際に反対したり、住民投票へ一生懸命活動した方の中にも「合併したんだから後ろを向かずに前へ進むよう頑張ろう」とおっしゃる方もいる。

  |今後の盛岡市、盛岡市における玉山区の発展について。

  工藤 盛岡市は明治以来周りの村を編入合併して大きくなってきた。ただし面積的には玉山区ほど大きなところと合併してきたことはなかった。ほぼ同じ面積同士が合併して886平方`という広大で多様な空間を有する市域になった。

  それぞれの地域が輝ける施策を講じることで、市は大きく変わっていくだろう。旧市域にも簗川、砂子沢などがあり、そこにも活力の出る施策を打ち出すことで、さらに充実した市へと発展していく。周りが良くなれば中心市街地で消費するようになる。地域全体に光を当て、輝きを増すような盛岡市になれば望ましい。

(つづく)

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