盛岡タイムス Web News 2012年 1月 9日 (月)

       

■ 〈成人式〉復興への若い力に 盛岡市で2000人参加

 盛岡地区では8日、成人式が行われた。各地で正装、振り袖姿の新成人たちが社会人としての門出を迎えた。東日本大震災津波を経験し、これから復興への長い道のりを歩む本県で、次代を担う若者たちが思い思いの決意で式に臨んだ。

 盛岡市の成人のつどいは同市本宮の市アイスアリーナで開かれた。対象となる新成人3451人(市外在住含む)のうち2414人が出席し、家族や恩師、谷藤裕明市長や国・県・市議会議員らから祝福を受けた。同市出身でプロ野球の埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手も出席した。

  開会1時間前には入り口に大勢の新成人が集まっていた。時折り雪が吹き付け、体感気温もぐっと下がったが、級友との再会を喜び、記念撮影に興じていた。今年も新成人らの実行委員会メンバーが司会進行やアトラクションに趣向を凝らした。

  松下雄一さん(20)‖県立農業大学校、盛岡中央高出身‖と佐々木翔平さん(19)‖盛岡市役所都南支所、盛岡商業高出身‖が新成人代表でそれぞれ決意を述べた。

  松下さんは「私たちは震災を忘れることができない。復興への一歩を着実にし、より力強く進む原動力になることが私たちが取り組むべきこと。命の重さを再確認し、人とのつながりや絆を大切にすることがこれからの世の中に必要と確信した。ここからがスタート」と誓った。

  谷藤市長は式辞で今年生誕150周年を迎える郷土の先人・新渡戸稲造を引用。「若いころから人生に目標を持ち、苦難に負けず挑戦を続ける新渡戸の姿に学び、広い視野と揺るぎない信念で輝かしい未来を切り開いてほしい」と訴えた。

  城東中学校2年の岡谷優希生徒会長が6歳年上の先輩たちに向け「震災に向けた復興へ、古里岩手をけん引するのは皆さんです。若い力と行動力で岩手を明るい未来へ導いてください。同じ古里に生きる仲間として協力し、支え合っていきましょう」と呼び掛けた。

  会場では大声を出したり、クラッカーを鳴らしたり、アトラクションのVTR上映中に壇上に上がる男性も数人いたが、大きな混乱もなく終了した。

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