盛岡タイムス Web News 2012年 1月 10日 (火)

       

■ 矢幅駅前大改造へ 新年度からデザイン着手

     
  現在の矢巾駅前商店街  
 
現在の矢巾駅前商店街
 

 矢巾町で矢幅駅東口の土地区画整理事業が昨年から本格化し、矢巾駅前商店街の大改造に向けた協議が新年度から待ったなしで始まる。調整役としてリーダーシップを取っている矢巾町商工会(佐々木嘉七会長)では2012年度、13年度の2カ年でデザインを描き、14年度の工事着手を目指している。佐々木商工会長は「土地区画整理事業が動き出し今年度を含めて5年間で事業を完了しなければならない。時間的な余裕はないし後戻りもできない。何としても駅前の整備が完了するまでに進めたい」と強い決意で臨んでいる。

  矢幅駅前地区の駅東の開発面積は約11・6f。このうち商業エリアとなるのは4fで3分の1強を占めている。

  開発後の矢幅駅前にはタクシーやバスの乗降ができる交通ロータリーが設置され、一般の乗用車は駅前を南北に通行することができなくなる。鉄道やバスの乗降客の行き先は整備予定の岩手医大附属病院の患者、不来方高校や産業技術短大、岩手医大キャンパスに向かう学生、駅西口には工事が始まった医療福祉多機能ビルもある。

  新商店街は矢巾ショッピングセンターと接続し、マックスバリュを核店舗とする相乗効果は大きい。これまで町外に流出していた購買者が町内にとどまる割合が高まり、加えて患者や学生たちも新たな顧客になると見込まれる。商売をする上での条件は現在とは比べものにならないほど上がり、土地の評価も大幅に上がると受け止められている。

  佐々木会長は「新しい商店街形成には地元の商業者を優先することが基本。現在の駅前商店街は借地、借家で商売している人が7割、地主、自前の土地と店で商売している人、権利関係が複雑になっている。商工会では合同検討会議を設け情報の共有化に努めている」と説明する。

  商工会では7年前にパティオ構想を策定したが、実現するには多額の投資を伴うことから、現実的ではないとして自ら策定した構想を白紙に戻し、新たな構想をコンサルタントに調査策定を依頼することにした。

  コンサルには区画整理完了後の駅前地区のニーズを把握してもらう。どのような業種・業態を消費者は求めているのかを把握した上で、ファストフード、衣類、居酒屋、ゲーム、青果、花店などの配置を含めたデザインを描いてもらうという。

  コンサルが準備を進めている間に個々の商業者に参加することの有無を決断してもらい、参加表明者により組織を結成してもらい具体的な協議が始まることになる。

  佐々木会長は「この先3、4年間は矢巾町商工会にとって大切な期間。商工会が先頭に立って調整しているのは、本来の役割だと考えているからだ。私自身も商工会の役員となって33年、最後の奉公だと思っている。相当な覚悟を持たなければ、やり遂げられない」と話す。


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