盛岡タイムス Web News 2012年 1月 19日 (木)

       

■ 大学設備活用を 岩手大学が造波水路など最新装置公開

     
  公開された人工的な波を作り出す造波水路  
 
公開された人工的な波を作り出す造波水路
 
  岩手大学(藤井克己学長)工学部は18日、学内に導入されている新施設や新設備を報道に公開した。公開されたのは2010年度に立ち上げたものづくりエンジニアリングファクトリー(EF)内の高度試作加工センター、11年度に設立されたソフトパス工学総合研究センターの新設備。学内の施設や設備を学外に広く知ってもらうとともに、設備を使用して産学一体となった新分野の開拓につなげることが狙い。

  同センターは安全安心、未来工学、新材料・エネルギーの3分野で特徴ある研究を推進する。活動拠点の一つハイドロラボでは、水に関係した実験などを行う施設が整う。氷海波浪試験水槽装置は17bの水槽内に氷や流れを発生させて海流による温暖化の影響などを調べるほか、造波水路は26bの水槽に人工的に波を発生させることができ津波のメカニズムなどを研究できる。

  11年3月に竣工した高度試作加工センターは、ものづくりのための最新の加工機械を集めた機械加工工場で、学生が専門職員から技術指導を受けたり、実際に加工を体験する施設。センター内の精密加工室は室温の制御や防音を施し、工作機械や工作物の熱変形による加工誤差を少なくする。
     
  複雑形状の切削加工などが可能な5軸マニシングセンター  
  複雑形状の切削加工などが可能な5軸マニシングセンター  

  11年度導入された同時5軸制御マニシングセンタという設備は、工作物を1分間に1200回転させることが可能で複雑形状の切削加工や多面加工の工程集約が可能。流体機器関連部品や金型部品などの加工、デザイン分野における試作品の制作などに利用が見込まれる。学生が授業で取り組む3次元CADの立体図面データを読み込んで機械を動かすため、デジタルデータを利用したものづくり教育の充実も期待されている。

  堺茂樹工学部長は「大学のキャンパス内で起きていることは意外と学外の方は知らない。工学部の中でいろいろな分野での新しい機器を導入したり、もともとあったものを整備してさらに充実することが進んでいる。そういう点で、ぜひ大学がどんなことをやっているか、一般の方にも知ってもらいたい」と話す。


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