盛岡タイムス Web News 2012年 1月 20日 (金)

       

■ 歴史遺産は知的観光資源 南部藩サミットで南部氏が講演

     
  南部家の歴史について講演する南部氏  
 
南部家の歴史について講演する南部氏
 
  平成・南部藩地域づくり成果報告会が19日、盛岡市中ノ橋通1丁目のプラザおでってで開かれた。南部家当主の南部利文氏と、平成・南部藩の岩手、青森、山梨3県の9市町の全首長が参加。800年来の絆を深めた。平成・南部藩は2006年設立し、3年に1度報告会を開いている。盛岡市には初めて集まり、食文化をテーマに報告し合った。

  参加したのは盛岡市の谷藤裕明市長、遠野市の本田敏秋市長、二戸市の小保内敏幸市長、青森県八戸市の小林眞市長、南部町の工藤祐直町長、七戸町の小又勉町長、三戸町の竹原義人町長、山梨県南部町の佐野和広町長、身延町の望月仁司町長。

  主催者の谷藤市長は「震災の際には南部藩ゆかりの自治体から多大な支援をいただいた」と感謝し、「今回は食文化をテーマに伝統的な食から地域活性化の取り組みも紹介してもらいたい。震災では自治体相互の協力が大切なことが分かった。いにしえから今日に至るまでの経済や暮らしの交流を一層深めたい」とあいさつした。

  南部氏は鎌倉時代からの南部家800年の歴史を解説。「歴史的遺産という他にはない知的観光資源の保全を生かして、地域住民も訪れる人々への恩恵をもたらした南部家の遺産を活用し、歴史的遺産を将来のため維持発展してもらいたい。昨年7月にオープンしたもりおか歴史文化館には南部家の多くの遺産がある。将来に維持するために本来の機能を強化して調査研究してもらえれば心強くありがたい。後世に残すべきものとして収蔵管理して。南部800年のゆかりの人々の交流が図られ、9市町村で南部家のえにしを大切にしてもらいたい」と講演した。

  山梨県南部町の佐野町長は、「南部茶のペットボトルを開発し、2003年から販売を始めた。町の補助で地産地消支援事業を活用して行われ、当時19万5千本の生産で始まり、現在は年間43万本を販売している。お茶の味が濃くて良いと好評だ」。身延町の望月町長は震災被害について、「被災後の4月20日、盛岡市、遠野市、釜石市を訪れた。そのときと比べ復旧復興が進んでいることは理解できるが、その進ちょく状況から国の対応が遅いように思われる。一日も速い復興を願う」と述べた。

  報告会終了後、一行はもりおか歴史文化館を視察して、南部家の歴史に理解を深めた。


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