盛岡タイムス Web News 2012年 1月 31日 (火)

       

■ 中三盛岡店、今秋目途に再開の意向 青森で債権者集会

     
  債権者集会後に会見する中三の向中野社長(左)と長谷弁護士  
  債権者集会後に会見する中三の向中野社長(左)と長谷弁護士  
  青森地裁に民事再生申請した中三(本社・青森市、向中野光秀社長)の債権者集会が30日、青森市のアピオあおもりで開かれた。同社が青森地裁に提出した民事再生計画案が賛成多数で可決された。昨年3月14日の爆発事故から閉店したままの盛岡店については、東京都の投資コンサル会社のマイルストーンターンアラウンドマネジメント(早瀬恵三社長)に事業譲渡し、今年秋までに商業施設として全館再開を目指す。向中野社長によると、マイル社は盛岡店再開にあたっては元の従業員を含めて地元雇用に努める考えを示しているという。

  集会には約100人が出席した。同日までに中三が認めた債権額は132億4785万円。再生計画に対しては債権者870人中736人が議決権を行使した。そのうち718人が同意した。

  債権の弁済は、6千万円以下は2・75%を一括で、6千万円以上は初回2・75%、次回から2・95%を分割して払う。東京都のスポンサー企業のフェニックス・キャピタルの出資を受けて再建する。

  集会後、向中野社長、民事再生の代理人の長谷一雄弁護士らが青森県庁で記者会見した。

  向中野社長は「債権者集会が終了し皆さんのご支援を得て可決した。ご迷惑をかけたが、債権者の皆さんのご理解に心から感謝する」と述べた。再生計画案は31日以降認可の予定。官報掲載後、2週間の即時抗告期間を経て認可決定の確定日が定まる。

  今後の再生の具体的なスケジュールは2月下旬から3月上旬にかけて盛岡店を事業譲渡し、5月から9月にかけて青森、弘前店を改装リニューアルする。8月には第1回の再生債権の弁済を行う。

  盛岡店について長谷弁護士は「当社が盛岡の施設を会社分割の手法で子会社にし、子会社に建物の所有権を移管し、株式をマイルストーン社に譲り渡す計画。会社分割はさまざま技術的課題も多いので、アイデアをそのままペーパーにして右から左に(運ぶような)取引が可能(なわけ)ではない。法律的レベルでも関係者や取引先の理解を得る必要があり、多少は時間がかかる」と述べた。

  従業員については青森店、弘前店の人員を核に再建を図り、盛岡店では会社分割して新たに雇用。向中野社長は「店の規模にもよるが、マイルストーン社も営業再開にあたっては退職したOBも現在の店舗を管理運営しているメンバーの力も必要としているという話もある。店舗再開にあたってはOBはもちろん、地域に一人でも多くの雇用が生まれるようにしたい。ただ譲渡なので今度は当事者がマイルストーンになる。われわれがサポートする形で早期の再開を目指す」と述べた。

  爆発事故の補償について、長谷弁護士は「債権者から意見が表明されなかった。被害者との間で本日時点では暫定的に対処をした。今後、原因が本当に究明されたり、けがをした人の治療が完了したとき正式に賠償内容を確定する」と述べた。

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