盛岡タイムス Web News 2012年 3月 2日 (金)

       

■ ILC誘致へ民間も本腰 県内経済5団体が推進協

     
  県内経済5団体の代表らが出席した、県国際リニアコライダー(ILC)推進協議会設立準備会  
  県内経済5団体の代表らが出席した、県国際リニアコライダー(ILC)推進協議会設立準備会  
  県国際リニアコライダー(ILC)推進協議会設立準備会が1日、盛岡市清水町の盛岡商工会議所で開かれた。元持勝利県商工会議所連合会会長、谷村久興県中小企業団体中央会会長、佐藤安紀県経営者協会会長、千葉庄悦県商工会連合会会長、相澤徹岩手経済同友会常任幹事ら経済5団体から代表ら10人が出席。5団体が一致協力して、東北・岩手へのILC誘致運動に向けた推進協議会を4月に設立することを決めた。

  発起人を代表して冒頭、元持会長があいさつ。「ILCは世界に唯一建設される予定である。誘致となれば新たな産業が構築され、関連産業の立地も増え、地域経済の活性化につながる」と地域経済への波及メリットを挙げた。

  そのうえで「少年、少女の科学への夢を育み、県民へ夢を与える。震災からの復興を確かなものにし、美しい岩手の自然環境を全世界に理解してもらう絶好の機会ともなる。希望ある地域づくりに向け、経済団体が力を合わせ設立に力を入れたい。多くの県民の協力を得ながら進めたい」と設立協力を求めた。

  準備会では同協議会の設立趣意書、事業概要などを固めた。趣意書によると、建設地域は基礎科学の発展を担う世界第一線の研究拠点となり、国際的な学術研究都市が形成され、定住人口増などで、地域経済への波及効果が見込まれるとし、誘致実現に向けた同協議会への賛同、入会を呼びかける。

  事業目的は▽ILCの意義、研究内容などについて理解を深め、国際的研究機関を東北・岩手に誘致する場合に欠かせない都市機能や学術機能との連携についての調査研究▽ILCを核とした東北の産業振興の具体的な戦略の検討と国際学術都市を形成し、新産業の創出による経済活性化。活動内容は、啓蒙(けいもう)、調査・研究、要望・提言など。

  組織は同5団体が中心となり、産学官をはじめ賛同する団体・企業、個人に幅広く呼びかける。目標は法人会員200団体・事業所、個人会員100人。会費(年間)は法人1口2万円、個人5千円。設立総会は4月開催予定。

  準備会で谷村会長は「誘致を大変期待している。若い人に国際感覚を身に付けてもらうチャンス」と発言。相澤常任幹事は「協議会設立は大きな前進。ILCはまだ県民に分かり難いので分かりやすい説明が必要」と話した。

  佐藤会長は「20万人から30万人の都市が生まれる。成功させるためには県民の意識向上を図りながら国の予算付けに向けた活動も必要」と述べた。

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