盛岡タイムス Web News 2012年 3月 2日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉88 草野悟 薬剤師さんのボランティア

     
   
     
  間もなく震災から1年ですが、ボランティアの数が大幅に減少しています。活躍できる仕事が少なくなってきたせいもありますが、徐々に震災話題が大都市で少なくなってきていることも一因だそうです。

  そんな中、三陸鉄道の南リアス線の盛駅(大船渡)の待合室を、「ふれあい待合室」として開放し、市民の皆様が運営してくれています。先日、「駅−1」グルメの試食会があり、この「ふれあい待合室」に出店している「SANEN」の昼食をいただきました。

  事務室をのぞきましたら、ごらんのお嬢さんが一生懸命POPを作っていました。名前は斉藤友紀さん。実家が徳島県、働いていたのは愛媛県という薬剤師さんです。

  ボランティアを兼ねて、大船渡へ移住してくれました。休みはすべてボランティアのお手伝いに当てている友紀さん。この日は、甫嶺地区の仮設団地の方々のイベントの案内を作っていました。ふれあい待合室の運営をしている熊谷満江さんとすっかり親子のような関係です。

  「ふれあい待合室」のある盛駅には、動いていない三鉄の車両があります。その車両も喫茶室にしたり、カラオケ大会の会場にしたり、NPO夢ネット大船渡の岩城理事長さんたちとイベントをしたり、なんとか1年後の開通までいろいろな方の応援をいただいて頑張ってくれるようです。

  待合室のマネージャーの中村さん「できることは何でもやります。ここに来る人がみんな笑顔になってくれれば」と静かな口調で話してくれます。

  サンドイッチバー「SANEN」はお店も家もみんな流されて、この駅で再出発です。とても若々しい及川かずいさんがお母さんで、娘さんは裕恵さん、二人で働いています。まるで姉妹のようです。とってもおいしいコーヒーとサンドイッチとケーキ、クラムチャウダーは目を丸くするほど飛びぬけたおいしさでした。みなさんありがとうございます。
(岩手県中核観光コーディネーター)

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