盛岡タイムス Web News 2012年 3月 4日 (日)

       

■ 農家の異常は報告されず 鳥インフルで県が聞き取り

     
  鳥インフルウイルスの検出された野鳥確認から一夜明けた3日、高松の池で餌やりに訪れた市民に集まるカモ類  
  鳥インフルウイルスの検出された野鳥確認から一夜明けた3日、高松の池で餌やりに訪れた市民に集まるカモ類  
  滝沢村内でカルガモの死骸から鳥インフルエンザウイルス(H7亜型)が検出された問題で、発覚から一夜明けた3日、県は野鳥の監視と家禽(かきん)に異常がないか聞き取り調査をした。聞き取りは鳥を飼養している全県の農家や業者が対象で、異常は報告されなかった。家禽(飼養される鳥)には鶏やアヒル、ウズラのほかチャボなど愛玩動物もいる。聞き取りについては100羽以上飼養する農家・農場528戸へ電話などで問い合わせた。

 県畜産課によると、異常が確認されたとの報告は正午までになかった。異常が確認されても、検査の結果、ウイルスが検出されない限り公表されない。

  環境省は2日、死骸の見つかった滝沢村滝沢字葉の木沢山から半径10`圏内(同村と盛岡市の一部)を野鳥監視重点区域に設定。県自然保護課は鳥獣保護員と圏内河川や池を巡回。すべて完了するのは「一両日中」で、4日までに野鳥に異常がないか確認する予定。

  県中央家畜保健衛生所によると、半径3`圏内で家禽を飼っているのは4戸でいずれも100羽未満。3〜10`圏内では業者の養鶏場が6戸(うち1戸は孵卵場)、愛玩動物を含め100羽未満・以上飼育している農家などが35戸ある。

  カルガモはハクチョウなどの渡り鳥のように、季節で移動しない留鳥。池や河川などで渡り鳥と接触する。今回検出されたウイルスが約1週間後に判明する検体検査で毒性の高い高病原性だったり、他で異常が確認されたりした場合、野鳥が養鶏場などに出入りしていれば、感染被害に注意が必要だ。原則人への感染はない。

  盛岡市の高松の池では3日、野鳥に餌を与える市民が代わる代わる訪れた。カモ類は市民の手から直接パンくずをもらうほどなれていた。以前に家畜保健衛生所が立てた餌付けを規制する看板もどこ吹く風だった。

  滝沢村から餌やりに来た女性は「全然怖くない。まだ危険性があるか分からないし」などと話していた。

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