盛岡タイムス Web News 2012年 3月 14日 (水)

       

■ 中三盛岡店、閉店から1年 再開待ちわびる商店街

     
  閉店して1年たった中三盛岡店  
 
閉店して1年たった中三盛岡店
 
  盛岡市中ノ橋通1丁目の中三盛岡店が爆発事故により閉店し、14日で1年経過した。本社の青森市の中三(向中野光秀社長)は昨年末、東京都の投資コンサル会社のマイルストーンターンアラウンドマネジメント社(早瀬恵三社長)と、盛岡店の事業譲渡について基本合意に達した。両社は3月末の契約締結を目標に交渉を進めている。店舗を補修、改装のうえ、新年度には低層階から一部再開し、年内には全館開店を目指している。一部再開は当初、春を目指していたが、交渉の進行状況により、夏にずれ込みそうだ。爆発の事故原因はまだ究明されていない。

  青森市の中三は、爆発事故後の昨年3月末、青森地裁に民事再生申請し、今年1月末の債権者集会で再生計画が認められた。青森店、弘前店は現行の営業を継続し、盛岡店はマイルストーン社に譲渡のうえ、会社分割による営業再開を目指している。

  中三の民事再生代理人の東京都の長谷一雄弁護士は「3月末の譲渡契約に向けてマイルストーン社と協議している。あとは先方の進め方だが、当初は1、2階あたりを中心にした立ち上げになる」と話す。

  爆発事故の被害者への補償などについては「真の事故原因が究明されておらず、民事再生の届け出の中で、抜本的解決にはまだ至っていない」と話している。警察、消防は現場検証の調査、分析を慎重に進めており、年内の結論を目指している。事故で破損した店舗は、いまだ改装工事に着手していないため、マイルストーン社による一部再開は6月以降となりそうだ。

  商店街からは核店舗が閉店している現状について客足の減少を危ぶむ声が上がっている。盛岡市中ノ橋通1丁目のメガネの水晶堂の佐藤稔社長は「客足は少なくなった感じがする。今年の初売りは例年に比べてかなり少なかった。以前は中三が元旦営業をやり、集客が流れる郊外のショッピングモールに対抗していた」と話し、商店街だけでは限界を感じている。「やはり食料品など生活の場としての店舗が必要」と話した。

  中三に隣接して営業するマルトク靴店の米倉修さんは「前に比べればお客さんは減っている。高齢のお客さんが多い商店街なので、バスを待っている間に休むところがないし、トイレがなくなったと言われる。中三はたまに1、2階の電気がついて、期待はしているが、なかなか動きが見えない。商店街とは共同体だ」と話し、早期再開を望んでいる。

  東山堂社長で、盛岡まちづくり会社の玉山哲社長は「周辺に大きなマンションが建つ動きがあるし、中三の早期再開を含めて、バスセンターなど中心市街地活性化計画が進展することが望ましい」と話し、中三を含む一体的な再開発を求めている。


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