盛岡タイムス Web News 2012年 3月 22日 (木)

       

■ センバツ開幕、花巻東、大阪桐蔭に2−9で敗れる

  第84回選抜高等学校野球大会(日本高校野球連盟など主催)は21日に開幕し、花巻東が大阪桐蔭(大阪府)と対戦した。中盤までは2−0のリードを保っていたものの、6回以降主戦大谷翔平(3年)が強力打線につかまり、逆転の末に2−9で敗れた。大谷は170球を越える熱投。大器の実力をそこかしこに発揮した。打線も大会屈指の大阪桐蔭の右腕藤浪晋太郎に懸命にくらいついた。負けはしたが、夏に向けて県民の新たな期待を背負うことになった。

  花巻東は2回裏、4番大谷の本塁打で先制した。しかし2−0で迎えた6回表、大阪桐蔭が2本の適時打で2−3と逆転。7回と9回にも追加点を奪い大差をつけた。

  花巻東の反撃は尻上がりに調子を上げる大阪桐蔭主戦の藤浪に封じられた。9回裏に代打古水将寛(3年)=北陵=の右前打など最後の意地を見せた。

  花巻市松園町の同校では、部活動や課外授業の関係で学校に残った留守部隊の生徒約150人が集って試合を観戦。甲子園に応援に行った生徒約180人と同じ紫色のウインドブレーカー、メガホン、帽子を身に着け、大型スクリーンの中で戦う選手に声援を送った。2年生の野崎愛乃さん(紫波一)は「選手のかっこいい姿が見たい。(菊池)雄星さんたちの代を越えるすごいプレーを見せてほしい。頑張って、全力で声を出して応援します」と応援への意気込みを語った。

  2回裏に先制本塁打が入ったときには大きな拍手が鳴り響いた会場のサテライン受講室だったが、試合が進み大阪桐蔭が逆転した瞬間、生徒たちは凍り付いたように沈黙していた。最終打者の小原大樹(3年)=滝沢二=が三振し試合終了。試合後には大阪桐蔭の選手が高らかに校歌を歌う姿を見つめ、健闘した花巻東ナインに向け大きな拍手を送った。

  大谷と同級生の坂下太一君(紫波一)は「大谷は普段のクラスではすごい明るいが、試合になると顔つきが違う。とても惜しかった。夏の甲子園に向けてまた頑張ってほしい」と話す。

  二塁手で先発し、3回に内野安打を放った太田知将(同)=見前中=のクラスメート、藤本亮磨君(紫波一)は「太田君はいつも元気でかっこいい。試合中もかっこよくて、見ていて心強かった。夏に向けてこれからも1番打者としてチームを引っ張ってほしい」と活躍を期待していた。

  留守部隊を指導した大森松司副校長は「終盤に攻守の歯車がかみ合わなくなった。力の差はほとんどないと思う分、悔しい。それぞれ勉強したことはあると思う。今度の夏に期待したい」と話していた。
  (佐々木貴大、学年は新年度)


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