盛岡タイムス Web News 2012年 3月 23日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉91 草野哲 和歌山からの遠来の客を案内

     
   
     
  おいしそうにそばを手繰るお嬢さんたち。名店「直利庵」にご招待しました。単なる若い子と食事か、と友人たちはひがみますが、実は理由があります。彼女たちは、和歌山大学の学生さんたちで、リーダーの太田君を含めて6名で来県です。震災後50名が沿岸の被災地に応援にきてくれた関係で、何かと交流しています。和歌山の水害の時には、こちらから「宮古のサンマ」を送り、この学生さんたちがサンマを焼いて、水害被災者の方々に食べて頂きました。

  今回の目的は、田野畑村産業公社と和歌山大学が共同開発するジェラードのためです。和歌山は果樹の栽培の種類が日本一、田野畑は「たのはた牛乳」など酪農製品がおいしい、そして被災地支援という立派な目的です。

  この日は、春の大雪。和歌山から車で18時間かけてやってきた若者たちは「なんでこんなに雪があるんですか」と意味不明の質問です。冬だから、東北だから、盛岡だから、とこちらは明確な返答です。

  三陸鉄道の社員がIGRに出向していましたので、彼らも呼び、一緒に沿岸談義に花を咲かせました。「えー、これ、おそばですかあ」と極細の一番粉で、打ち立ての直利庵の盛りそばを、不器用そうに口に運びます。

  「おいっしいい」と歓声です。ご案内した私も顔がほころびます。震災から1年、こうして忘れずに継続して応援してくれる学生さんたち。本当にありがたいことです。

  支援ブームが去った、と言われていますが、なんのなんのこうして新たな交流を生み出そうとしています。田野畑のジェラード、完成が楽しみです。

  学生さんたちのお世話は、熊谷晴子さんがしてくれました。居心地の良いアットホームな宿に超格安で泊めて頂きました。

  また一つ、熊ケ井旅館と学生さんたちの交流が生まれそうです。「気持ちいっぱいネットワーク」ずっと続きますように。
  (岩手県中核観光コーディネーター)


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