盛岡タイムス Web News 2012年 3月 25日 (日)

       

■ 〈詩人のポスト〉糠塚玲 宛名だけの白いはがき

 宛名だけの白いはがき

            糠塚 玲
 
ちらちら降る雪
二〇一二年一月一日の朝
お前はどこから舞い降りてきたのか
私の郵便受け箱に入り
どんなメッセージを伝えたかったのか
手のひらでちょっと苦笑いをさそった
 
何も言わず
考えさせる白いはがき
 
絶縁、裏切り
どうでもよい付き合い
意地悪
よくある間違い
これが世の中のすべてではない
他に
天地がかもし出す言葉など
 
聞こえてくるのはバランスの取れた世界
善と悪があるように
更にもっと複雑な世のしくみのこと
それでも美しいハーモニーとなって
日々響いているのです
 
私は白の広がりを
大きな幸せと優しさとして受け取る
たった一人の力でも美しいハーモニーを響かせる一員となって生きてみる
 
はがきは机の引き出しの奥にしまい
時々噛みしめる事にする

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