盛岡タイムス Web News 2012年 3月 29日 (木)

       

■ 〈おとうさん、絵本です〉379 岩橋淳 「ゆきだるまはよるがすき!」

     
   
     
  どかどか積もった雪が解けたと思いきや、またしても降りしきる。さすがにだんだん緩んではきているものの、今年はよく降りました。

  雪が積もったら、おとなは雪かき、こどもなら、雪だるま(強引)。さて、我が国の雪だるまは、アタマと胴の2パーツから成り(「ダルマ」ですから)、目玉はタドンというのが、古来からの定法。ところが、洋風のそれは、アタマ+胴+脚?の3パーツ!

  目玉の木炭はナルホドですが、ニンジンの鼻、木の枝で手をつけてある(「ダルマ」じゃなくて「スノーマン」ですから)という、東西の違いを見せつけられる訳です。

  さて、アメリカのお話。前の日に作った雪だるま(ダルマじゃないんですが、ここはダルマで通します)が、翌朝見ると、どうもディテールが崩れている。陽が当たって溶けた訳ではなく、誰かに壊されたのでもなさそう。いったい夜の間に、なにが…?

  はい、タイトルですでにバレちゃってますが、ゆきだるまたちは、街の人たちが寝静まった夜更けに遊んでいる、というのです。遊ぶったって、おとなしく家遊びをするはずもなく、公園に集合しては、かけっこ、スケート、ぶつかり合い。果ては野球、雪合戦、ついには丘の上からそりに乗って滑降するというご乱行。そりゃ、ズレますよ。

  払暁の街、崩れかけた身体をさすりつつ家路につくその背中の寂寥(せきりょう)感? に苦笑です。

  【今週の絵本】『ゆきだるまはよるがすき!』C・ビーナー/文、M・ビーナー/画、評論社/刊、1365円(2002年)

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