盛岡タイムス Web News 2012年4月 1日 (日)

       

■ 高速無料化が3月31日で終了 経済効果と渋滞に賛否

     
  無料化最終日に混み合う紫波サービスエリア  
 
無料化最終日に混み合う紫波サービスエリア
 
  東北地方の高速道路の無料化が31日で終了した。昨年6月20日の開始から通行量が大幅に増加し、最終日は盛岡市内のインターチェンジ(IC)が終日混み合った。岩手、宮城、福島の被災3県を対象に講じられた措置で、震災復興に役立つ一方、渋滞や事故も多かった。1日からは福島県の原発避難区域の居住者のための無料措置を除き、通常の利用に戻る。

  ネクスコ東日本東北支社によると、盛岡IC|盛岡南IC間の通行量を1日平均で見ると、無料化開始直前の昨年6月12日から18日までは約2万2100台だった。開始後は7月約3万1700台、8月約3万9千台とお盆の移動期にかけて大幅に増加し、以降は今年2月まで3万台前後で推移した。2月は3万300台。無料期間中は1・5倍から2倍近くに増加した。

  同支社盛岡事務所の佐藤敏文総務担当課長は無料化最終日の対応について、「どのくらいの状況になるか分からないが、今まで通り交通量に応じて対応する」と話し、渋滞に備えていた。盛岡ICでは昼ごろ約2`の車列が発生し、出車側のレーンが混雑した。

  佐藤課長は「昨年12月の見直しでETC車の利用も無料になり、被災証明の提示もなくなったので、混雑は解消されたが、高速道に不慣れなお客様の利用は増えたと認識する」と話した。

  紫波町の紫波サービスエリアの岩手ハイウェイサービスの滑川晃誠支配人は「期間中は軽食コーナーが混み合い、普段の交通に利用される人が多く、来客が増えた。こちらのエリアは県内の人の利用が多いので、すぐ食べられる軽食ものが多く出る一方、平泉の世界遺産登録に関連した土産も多く出た」と話した。

  青森県七戸町から訪れた団体職員の坂本輝雄さんは「三沢から乗って仙台まで行く。盛岡には娘がいるので、無料の間は何度も利用した。復興や物流、観光を含めて利用が多い。継続は必要ではないか」と話した。

  盛岡市のパートの斎藤俊一さんは「高速道は受益者負担なので、自動車が走って道路が混み、傷めば税金が使われるので、必ずしも無料化が良いとは思わない。他県から来ると岩手は観光地として素晴らしい風景があるので、有料でも利用はあると思う。無料化の間は東名高速より多く走っていたのではないか。ただ現在の高速料金は高すぎる」と話していた。


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