盛岡タイムス Web News 2012年4月 3日 (火)

       

■ 新年度がスタート 飛躍と発展期す年に

     
  薬王堂の入社式で辞令を交付される新入社員たち  
 
薬王堂の入社式で辞令を交付される新入社員たち
 
  今年度の新入社員の入社式が2日、盛岡地区の各企業で行われた。東日本大震災津波から1年後の入社式に、「復興元年」の担い手となる新人たちを迎えた。「震災枠」を設けて沿岸被災地の人材に門戸を広げた企業も多く、新人たちはふるさと再生の願いを胸に、社会人の道を歩み出した。

  薬王堂(西郷辰弘社長)の入社式は2日、矢巾町の同社で行われた。27人の新入社員を迎えた。今年は震災被災地からの募集で7人を採用した。同社は沿岸11店舗が被災し、4店舗が復旧した。沿岸の新店舗にも新入社員を配属する。

  西郷社長は「今年は震災を乗り越え、飛躍と発展を期す入社式。皆さんもたくさんの被害を見て不安と心の痛みを覚えたと思う。わたしも大切な仲間を亡くした。3・11は長く記憶にとどめ、亡くなった人や苦しみを背負っている人を忘れないように」とあいさつ。

  社内から犠牲者を出し、店舗に大きな被害をもたらした震災を振り返り、社員一丸での克服を求めた。

  新入社員を代表して吉田孔明さんが「震災復興、東北、地元の復興の原動力として日本の元気を発信してきたい」と決意を述べた。宮古市出身の高橋涼さんは、「震災に遭った人の思いも込めて、元気に働きたい」と話していた。

  みちのくコカ・コーラボトリング(谷村邦久社長)の入社式も同日、矢巾町の同社で行われた。みちのくコカ・コーラプロダクツ、みちのくキャンティーンとともに13人の新入社員を迎えた。今年は震災の被災地から4人を採用し、沿岸の営業所に配属する。

  谷村社長は「厳しい雇用環境、岩手県の危機的状況に直面し、沿岸の高校生に少しでも希望を与えようと追加採用し、高い志を持って4人が晴れて入社した」とあいさつ。同社の震災対応について、「まだ復興にはほど遠い状況の中、25億円の復興支援金を設立した。災害時の緊急用の備蓄用飲料の無償提供などを通じて、地域のための当社の経営理念を実践した」と述べた。

  新入社員を代表して五所川原営業所ジュニアセールスマンの木戸場徹さんが誓いの言葉を述べた。久慈市から入社した大上良樹さんは、「自分がこれまで暮らしてきた久慈で復興に関わり、コカコーラで働くことができて良かった」と話していた。


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