盛岡タイムス Web News 2012年4月 19日 (木)

       

■ 岩山公園振興へ基本構想 盛岡市年度内の策定目指す

     
  自然や眺望だけでなく啄木像(写真)や歌碑など市民、観光客の憩いの場として基本構想策定が行われる岩山公園  
  自然や眺望だけでなく啄木像(写真)や歌碑など市民、観光客の憩いの場として基本構想策定が行われる岩山公園  
  盛岡市は今年度内をめどに、岩山公園の整備に向けた基本構想の策定を目指している。市中心部のすぐそばにありながら、市内を一望できる眺望を有し、野鳥をはじめ豊富な動植物が生息し、近隣市民のトレッキングや散策路など観光資源としても優位性が高い。所管する都市整備部公園みどり課では構想策定を委託する外部コンサルタントを初夏までに公募したい考え。

  同課の考えではコンサル主導で、これまで岩山の振興に関わってきた関係者と懇談の場を設ける。設定としてワークショップなどを想定している。さらに岩山の景観保全や観光振興について有識者らからも見解を聞き、意見集約。その上で年度内を目標に基本構想の策定を見込む。

  今野孝一同課長は「リニューアルか、整備か今年度はトータルの構想づくり。それぞれの分野の将来像をつくっていく。構想を踏まえた計画によって整備内容や事業規模、スケジュールなど具体を詰めたい」と説明する。

  岩山(340・5b)は国道4号の東側、市内東部に位置。古くは藩政時代から市民のレクリエーションの場、行楽地だった。中腹には新庄浄水場があり、市動物公園や岩山パークランド、盛岡競馬場も近い。

  岩山公園は1964(昭和39)年に「風致公園」として面積59・1fが都市計画決定された。70年にこのうち26・6fが開設された。山頂には高さ11bの展望台(寄贈品、62年建造)や茶屋・喫茶、トイレなどが整備されている。

  野鳥類や山野草を楽しむ散策路やトレッキングコースには通年で市民が訪れる。歌人石川啄木の啄木望郷の丘や歌碑など文学の道もある。眺望は「全国夜景100選」にも選ばれ、展望台は今でも若者のデートスポット。最近はライダーたちのツーリングコースとしても人気だ。

  一方、近年は多様化するレジャー、「安近短」重視の観光商品開発の浸透により、個人が手弁当で景観保全へ取り組んでいる以外は、岩山エリアの振興策や投資話がほとんどなくなっていた。

  同課によると、基本構想では開設区域にかかわらず、意見集約の中で活用法策を検討するという。今年度当初予算に事業費1千万円を計上した。


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