盛岡タイムス Web News 2012年4月 21日 (土)

       

■ 屋内練習場の計画中止 岩手国体強化委で方針 スポーツ医科学機能は検討

 20日設立された第71回国民体育大会強化委員会(委員長・達増知事)で、県教委が計画していた多目的屋内練習施設について整備中止の方針が県から示された。国体に向けた競技力強化などのため国体開催に合わせ本県初のドーム型施設を整備する計画だったが、東日本大震災津波の発生により、前年度の事業が停止となり、方針が留保されていた。

  同委員会は2016年に本県で開催される国体に向けて選手の育成強化を図るため設立された。同日の会議では、委員会基本計画や12年度事業計画を承認。この中で、整備予定の多目的屋内練習施設について県は「選手強化施設として第71回国体までの活用期間が十分確保できないなどの理由から、16年を目指した整備については行わない」と整備中止の考えを示した。

  同施設は冬季間の練習環境の整備を図るため県営運動公園のサッカー場および西門周辺広場に13年度完成を目指していたスポーツ・医科学の機能を併設したドーム(1万2千平方b)。スポーツ医科学センターを合わせた総事業費は約47億円。現在、実施設計の段階で止まっていた。

  同規模の屋内練習施設は県内にはほとんどなく、冬季間の練習環境を確保するためには費用を掛けて県外へ遠征せざるを得なくなる。県教委スポーツ健康課の平藤淳総括課長は「冬季間の練習環境となれば、南に行けば練習できるが、金銭的な面もある。必要なものではある。ただ、国体を契機にというタイミングではない」と話す。

  ドームに併設予定だったスポーツ医科学センターについては「医科学サポート体制の充実は重要と考えられるので、多目的屋内練習施設(ドーム)の整備とは切り離して、スポーツ医科学センター機能の充実について検討する」と説明した。同センターについては既存の建物を使用するか、新設するかも含め今後検討する。

  同日示された委員会基本計画では▽組織の拡充・強化▽指導体制の確立▽選手の育成・強化▽サポート体制の整備・充実|を強化事業の柱に据えた。天皇杯の目標順位は8位以内とこれまでの優勝から引き下げた。12年度事業は、組織の拡充・強化として産業経済界およびスポーツ関係者を集めたスポーツ支援協議会の開催、指導体制確立として系統的な選手の育成を図るための岩手版一貫指導プログラムの作成や強化種別を選定した重点的な強化など。

  達増知事は「県民、企業、団体との協働による新しい岩手型国体として開催を目指す。大震災からの復興と併行した取り組みとなり、選手強化についても今までの計画等の大幅な見直しが必要となる。県、市町村、競技団体をはじめ関係機関団体等の緊密な連携に基づく創意工夫で新しい組織体制の構築、新たな強化策の推進を図っていく」とした。

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