盛岡タイムス Web News 2012年4月 23日 (月)

       

■ 〈ジジからの絵手紙〉9 菅森幸一 マックロケのケ

     
   
     
  日本を管理していたGHQ(連合国総司令部)は日本が再び戦争をしないように次々と改革の指示を出した。当然この指示は学校にも来て、今まで「国の為に戦って勇敢に死ぬ」ことが美徳とされた生き方が全面否定され、「人間の命」が最も重いと指導されるようになった。今までと正反対の事を教えなければならなかった先生方も大変だったと思う。

  手始めに教科書の不適当な部分(戦争を賛美する部分・間違った歴史観等)が真っ先に墨で消される事になった。

  先生の「何ぺージの何行目から何ぺージの何行目まで消す」と言う指示で筆で塗るのだが、結局はほとんどが真っ黒になってしまい、最初は真面目に消していたけど途中でばからしくなりぺージ全体を塗りつぶしたりしたもんだから、教科書はゴワゴワして使い物にならなくなった。

  やがて新しい教科書というものが渡された。新聞紙のような大きな紙に小さな文字が裏表ギッチリ詰まってる代物で、子どもたちが自分で切ってとじて製本するのだが、はさみ等の文具も不足しており紙そのものも粗悪で、男の子の新教科書は大抵はモチャモチャになってしまった。

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