盛岡タイムス Web News 2012年4月 26日 (木)

       

■ 求む被災地ボランティア かわいキャンプ利用を

     
  かわいキャンプから沿岸部へ出発するボランティアたち(25日午前8時すぎ)  
  かわいキャンプから沿岸部へ出発するボランティアたち(25日午前8時すぎ)  
  東日本大震災津波の沿岸被災地では、大型連休を利用したボランティアを待っている。盛岡市設置の沿岸ボランティア中継拠点施設かわいキャンプ(宮古市川井)によると、海水浴場の清掃や側溝の泥だし作業など力仕事の需要もあり、仮設集会所のサロンだけでなく活動内容も多岐にわたる。「ボランティアが来ることで被災者も忘れられていないんだと励みになる」と利用を呼び掛けている。

 施設(約120人収容)の運営を受託する市社会福祉協議会によると、冬季は平日で10人前後、土日祝日30人前後が利用した。大学などが春休みに入った3月からは平日も20人程度まで増えた。昨年7月6日の開設以来、ボランティアを継続している県外者も多く、現在も年齢や出身地はバラエティー豊かだ。

  大型連休を前にした予約状況は24日現在1日20〜30人で推移。後半は1桁と「危機的状況」(岩舘仁事務局長)にある。それでも連休中の利用問い合わせは頻繁にある。過去にも直前に団体の申し込みがあり、一気に40〜50人単位の利用も想定されるという。

  かわいキャンプでは沿岸市町村からのニーズをとりまとめており、宿泊なしでも支援内容を選択したボランティア活動へ行くことができる。キャンプと派遣先間はマイクロバスで送迎もある。

  25日午前8時すぎ、ボランティア12人が宮古市、山田町、大槌町に向けてそれぞれキャンプを出発した。活動内容は改修中の仮設集会所の床の張り替え、写真のナンバリングや整理など。

  北海道の大学2年生、佐藤光晟さん(19)は昨年10月にキャンプを拠点に3週間ボランティアをした。先月21日再び休学して今月いっぱい活動する予定。「仮設の床張りやイベント告知のチラシ配り、海岸清掃もした。ここでやめたら無責任のような気がして」と延長も検討している。

  東京都の井島愛華さん(24)は昨年5月に大槌町に入り支援を継続。傾聴ボランティアとして仮設住宅で被災者の声に耳を傾ける。キャンプを利用して他の奉仕活動もしている。「テレビの震災報道は宮城県ばかり。同じ被災地の岩手に行かなくてはと思った。傾聴では最近になってやっと被災のことで口を開いてくれた方もいる」と話している。

  キャンプの熊谷良治所長代理は「遠方からボランティアに来てくれることで忘れられていないと励みになっている。多くの方は何かしなくてはと意気込むが、ボランティアの姿を見せるだけでパワーを与えられる。手伝えることは形を変えながらいくらでもある。内陸からも忘れていないことを示して」と利用を呼び掛けている。

   盛岡市職員課によると、今春入庁した資格職を除く新人職員男女43人が連休明けに2泊3日でキャンプに宿泊し、沿岸部でボランティア活動を行う。

  キャンプは宿泊・利用無料。問い合わせは電話0193−76−2005まで。

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