盛岡タイムス Web News 2012年4月 27日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉96 草野悟 祝国際交通安全学会賞受賞

     
   
     
  三陸鉄道の望月社長が手にしているのは、銅板の立派な盾です。公益社団法人国際交通安全学会という歴史と重みのある学会からの表彰を受けました。受賞の理由は、震災後、「被災地フロントライン研修」を立ち上げ、三陸復興の弾みとなる大きな貢献をした、というものです。

  この三陸鉄道フロントライン研修は、震災後5月から実施しました。単なる被災地を巡るツアーではなく、申し込みの団体や学会、組合、行政関係の団体が、「もし自分の街が被災したら」というテーマで、実際の被災現場から学んでいくという企画です。すべてオーダーメイドの企画で、社員が受付から企画、そして現地案内とすべて社内で対応します。望月社長が案内し、講師になることもあります。すでに130団体、3000名を案内しました。予約は秋まで7000名を超えます。

  流ちょうなプロのガイドと違い、たどたどしい案内役は、鉄道の運転手だったり、整備の担当だったりさまざまです。被災した社員もいますので、実にリアルな説明になります。参加した方々から数多くの礼状が届きます。リピーターも出てきました。がれき処理の実態を見たいというオーダーには、一次処理場、二次処理場を巡り、行政の担当者にお願いして、その現場の説明もしてもらいます。バスの中は、まるで研修センターのようになり、お客さんはペンを片手に説明を聞きます。

  こうした地道な三鉄社員の努力が評価されたことは、全線復旧に向けて日夜努力している三鉄社員の大きな励みとなりました。皆さんおめでとうございます。次の企画は、被災地の復興食堂や復興屋台村でたくさん食べて飲んでいただき、お土産をたっぷり買っていただくものです。現地にお金を落としてくれるのが、本当にうれしくありがたいことです。皆さんも、どんどん沿岸に来てたくさん飲んで食べて応援してください。
  (岩手県中核観光コーディネーター)

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