盛岡タイムス Web News 2012年 5月 6日 (日)

       

■ 震災後に空路が活性 花巻空港利用者は前年度比2割増

     
  前年度国内線が復調した花巻空港に到着した旅客機  
 
前年度国内線が復調した花巻空港に到着した旅客機
 
  県の2011年度のいわて花巻空港の利用実績によると、同空港の定期便とチャーター便の年間利用者数は30万2548人で、前年度を5万328人上回り、20%増となった。昨年は震災直後に臨時の羽田線が、5月からは名古屋線が運航を開始したことによる。震災の復興需要で国内線が復調する一方、国際チャーター便は福島原発事故によりインバウンド便が影響を受け、便数、人数とも半減し全体で3割減となった。

 路線の利用状況を見ると、大阪線??万3819人で前年度比109・2%、札幌線8万5176人で同101・7%、期間運航の羽田線は2万6738人、新規の名古屋線は3万1525人、福岡線は536人で、前年度比で純増となった。

  名古屋線は昨年5月21日から運航を開始し、今年3月25日からは定期便が1日2往復に増便された。羽田線は3月16日から5月8日まで期間運航され、震災で停止した新幹線を代替えする役割を果たした。

  定期便の利用実績を月別に見ると、4月は4万5713人で、前年度比1・5倍の実績を示した。震災直後の新幹線や高速道の不通などにより、空路が高速交通機関の主役となった。5月2万6783人、6月2万1496人と平年並みに落ち着いたが、7月2万8159人、8月3万1220人と前年より2割増になり、11月から今年2月までも前年同期を大きく上回った。

  国際チャーター便は累計22便3155人で、前年度の42便6019人から半減した。台湾などからのインバウンドは10便1192人で、前年度の38便5353人に比べて4分の1程度に落ち込んだ。一方、花巻からのアウトバウンド便は12便1963人で、前年度の4便666人から3倍増となった。

  名古屋便を運航するフジドリームエアラインズ花巻空港支店の柿下央支店長は「ビジネス需要を取り込みたい。名古屋はトヨタの関係でビジネスのつながりが強くなるし、それと同時に名古屋方面から岩手への観光客の入り込みを増やしたい」と話す。

  県空港ターミナルビルの中田光雄社長は、「名古屋便が2便化したことや、福岡便が復活したことによる。震災直後に新幹線が止まって、羽田便の運航で空港の重要な役割が再認識された。復興需要で企業の動きが出てきて、沿岸との往来に利用されたこともある。チャーター便の動きも活発化してきた」と話し、利用客の増加を実感している。

  3日は県内の旅行会社の企画で、花巻から韓国の仁川空港までの国際チャーター便が運航し、6日まで3泊4日の日程で観光客を運ぶ。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします