盛岡タイムス Web News 2012年 5月 16日 (水)

       

■  〈食べられる草木の花版画集〉6 八重樫光行 サイカチ

     
   
     

 大きなササギ豆のさやが木からぶらりぶらりと下がり、とげが鋭い木。せっけんの代用になり、また薬になると言って風呂に入れる。岩手放送玄関入り口にあるのが知られている。

 荒物屋では現在も天井からササギ豆のさや、枯れたようなのをつって売っているところがあるが、泡が出て汚れがよく落ち脂っこいものでもきれいになる。

 新芽はタラボウの芽よりおいしく、あくもない。体の毒、ニコチンなどをぬぐい取る。胃腸を洗浄する。

 大いに採って食べた方がよいであろう。

 学生時代、大学の教授にサイカチの枯れた木にキノコが生えるそうだがそのキノコを採ってきてくれと頼まれ、川岸を探し歩いた。サイカチに生えているカワラダケで薬になると聞いていた。がんの特効薬とされ、めったに生えていないらしい。採ってきてやったら、喜んでお茶にして飲んでいた。今から60年ほど前であった。

 新芽が少し伸びたものと揚げ物、そばのてんぷら、おひたし、あえ物にするとおいしく、体内を解毒してくれる。


 

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