盛岡タイムス Web News 2012年 5月 20日 (日)

       

■ 小岩井でサクラ草サミット 観察会などで魅力確認

     
  小岩井農場内の自生地でサクラソウを観察する参加者  
  小岩井農場内の自生地でサクラソウを観察する参加者  

 サクラソウの保護増殖を目的にした第8回野生サクラ草サミット(主催・野生サクラ草ネットワーク、斉藤政宏代表)が19、20日、雫石町の小岩井農場などを会場に開かれている。県内外から111人が参加。自生地の観察会や実践発表、講演会などを通じて、サクラソウの魅力を再確認した。

 19日の観察会では、小岩井農場敷地内のクキタナイ川自生地を参加者が訪れた。この場所は普段は一般の人が入ることができない国内でも希少な自然度の高い自生地。約2fの湿地帯のあちこちにサクラソウが群生している。一歩、湿地帯に足を踏み入れるとピンク色のかわいらしい花が参加者を出迎えた。

 サクラソウは株によって花の色や形が異なるものもある。花弁の数も5枚が基本だが、中には4枚や6枚、8枚のものも見られる。

参加者は珍しい形のサクラソウを見つけると、小さな花に顔を近づけて観察したり、カメラで撮影したりしていた。天気も良かったことからサクラソウの受粉を手伝うトラマルハナバチを見ることができた参加者もいた。

 三重県尾鷲市からサミットに初参加した青木健斉さん(65)、ひろ子さん(63)夫妻は「地元にもサクラソウはあるが、ポットに入ったようなもので群生は見たことがない」と自生地の観察を楽しみにしてきた。「ハチが運んでくれる自然の営みの中で、その時しか見られないものを見ることができ感動した。花びらが何枚とか、丁寧に見たことがなかった。きょうは初めていろいろな話を聞いた。家に帰って撮った写真をじっくりと楽しみたい」と間近で見たサクラソウに感動していた。

 盛岡市から参加した渡辺庄之助さん(71)、郁子さん(67)夫妻も「やはり野生ということで普段見るサクラソウとは違った。水辺にあるせいか花も大きい。群落のようにまとまったところは歩いたことがなかった。意外と数も多く、6枚の花びらのものも見ることができた」と喜んでいた。

 2005年にサクラソウ自生地のある小岩井農場から始まった同サミット。田野畑村や一関市などこれまで県内各地で開催され、地域住民や団体、専門家などが組織的に活動し分布マップ作りや保護活動、地域での活用などについて学び実践してきた。

 同ネットワークの斉藤代表は「小岩井農場のサクラソウの質の高さ、規模の大きさは全国的に見てもトップクラス。まだまだ県内にも自生地は残っているので、全国にサクラソウの岩手県と言われるよう、みんなで守り育てる機運をつくっていきたい」と話す。

 


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